ある卒園生の保護者からお手紙をいただきました。「中村幼稚園でよかった」というものです。
最近幼稚園の話題は「プール」です。今日も朝から30度超え。子ども達は当然のように「プール入れるね」と、水着バックを肩に下げ正門を潜っていきます。プール遊びには決まってタカシ先生も監視のために同行していますが、そこではこんなやりとりがある場合があります。
「あなたは、プール遊びできません。ここ(タカシ先生の隣にプールサイド)に座ってなさい」この時のタカシ先生の剣幕さは保護者の皆様でもビックリするでしょう。「た、タカシ先生、顔も怖いけどプールの時も怖い」って。
どんな時にそうなるのか。プールサイドからふざけて「ドボン」とプールに入った時。泳いでいるお友達や、ワニ歩きのお友達に抱きついて遊んだ時。水に浸かっているお友達の頭を水面に押しつけた時。大抵この3つがタカシ先生に大目玉を喰らう原因です。保護者の皆様ならばお気づきでしょうが、タカシ先生が叱る時の1項目は、命に関わる場合です。
幼稚園のプールは水深約50cm。飛び込みは自分が怪我をするだけでなく、万が一誰かが泳いでいるところへジャンプしたら、それはそれは大変な事故につながります。また、抱きつきは一見仲のいいように見えますが、自分の思うように身体を使えず2人とも溺れた状態になります。その場合、人間の本能として何かに捕まる行動をとりますので、2人とも沈んでしまうことが懸念されるのです。お友達の頭を水面に押しつける行為は、言わなくてもわかりますね。
こういうことは数年に数回、数人しかいませんが、タカシ先生や担任はそういうところは厳しく目を光らせ、厳しく対処しているのです。そこに辿り着きそうな場合は、先に芽を摘んでおく声かけは毎日です。「それでもなお」となると大目玉になってしまいます。
さて、先の保護者の方のお手紙にはなぜ「中村幼稚園が良かった」ということが書いてあるのか。
それは、他の施設を卒園してきた子ども達の「学校でのプール授業の酷さを目の当たりにし愕然としたもの」です。小学校ではプール授業があります。うちの息子も娘もそれはそれは楽しみにしていますが、今年の低学年の間では友達を沈めて遊ぶことが流行っているらしいのです。それを見ていた見学の子でさえも「プール授業は嫌だ」と言い出すほどの酷さだというのです。一方中村幼稚園を卒園した子ども達は、こういう子たちに流されず中村っ子でまとまって遊んでいるというものでした。
「ふざけてもやってはいけない」という心が、幼児期に育っていない証でしょう。いわゆる自制心が効かない子なのです。万が一の事故になった時に「ふざけてた」「間違った」という言い訳は通用しないのです。その子の粗暴さが「親」なのか「幼児期の施設での過ごし方」なのか、そこはわかりませんが、毎年小学校の低学年での問題行動を耳にするのは、他の幼稚園を卒園してきた子の粗暴な学校及び授業の生活態度です。
「小学生になればわかるだろう」という考えは誤りで、幼児期に経験してこなければ子どもがわかるはずがないのです。集団生活の中で、そういうことを経験させず、幼稚園教諭が教えてこないのでしょう。そして幼児期の幼さの為に恐怖で抑えられてきたことが、小学生になり体力、言葉、身体の成長により大人、特に他人である教員のいうことを聞かなくさせてしまうのです。教員への信頼関係も薄いのかもしれません。ですから、大人の目の届かないところでは粗暴になるのでしょう。
ですから、そういう子はきっとこう言われているのです。「小学生になってもわからないの?」と。もちろん、中村っ子にもやんちゃな子はいますし、学校が合わない子もいるかもしれません。それでも、「やっていいことと悪いこと」の分別はつく子ばかりです。
なぜそれを言い切れるのかといえば、それは中村幼稚園ではそういうところの幼児教育については手を抜いていないからです。それはプール遊びだけでなく、普段の幼稚園生活でもそうですし、子どもの心を育む中村幼稚園独自の教育プランを持っているからです。
そして、その保護者のお手紙の最後には『命に関することでは、火や水の怖さを教えていただき、感謝しています』」と結んでありました。
中村幼稚園を卒園した子が、それらの子の被害者にならないことを祈るばかりです。
