初代国立劇場さよなら公演(66)―国立劇場開場時の政府出資資料―。国立劇場は、8点の雅楽の古楽器を所蔵。この楽琵琶「青山」は、九条家に伝来しました。 残りの7点は、紀州徳川家に伝来したもの。紀州徳川家の雅楽器コレクションの大半は、十代藩主の徳川治宝の時代に集められました。 次は、初代鶴澤文蔵が、三味線を弾く訓戒を記したもの。代々友次郎の名跡を継ぐ三味線方に伝えられたそうです。 こちらは「浄瑠璃秘曲譜」。竹本筑後掾自筆の伝書といわれ、浄瑠璃の歴史や稽古の心得などが説かれています。