高岡の旅(23)―伏木測候所―。明治16年に設置された伏木測候所。2度の移転を経て、明治末期に現在の場所になりました。 この測候所は、全国的にも珍しい私立の気象観測所。平成10年に無人化されましたが、現在でも気象データを供給しているそうです。 その近くに建つのが、大伴家持の銅像。「しなざかる越に五年住み住みて立ち別れまく惜しき宵かも」の歌碑が傍にあります。 天平勝宝3年、家持は少納言に転任して越中を離れます。この歌は、都へ発つ前夜に餞別の宴で詠んだもの。