初代国立劇場さよなら公演(51)―菊宴月白浪―。「菊宴月白浪」は、全編が「仮名手本忠臣蔵」のパロディ。ひたすら悪者の斧定九郎が、この作品では正義のヒーローになります。 「菊宴月白浪」では、随所に「仮名手本忠臣蔵」の名場面や台詞が挿入。パロディの要素が出ると、思わずぷっと吹き出してしまいます。 しかし周囲の観客は、ほとんど無反応。「仮名手本忠臣蔵」が、もはや常識になっていないんだな、と感じました。 この作品は、3代目猿之助が昭和59年に復活上演。今回は32年ぶりの上演だったそうです。