5類移行直前の大型連休(8)―八代目市川團十郎墓―。八代目市川團十郎は、七代目の長男。天保3年に10歳で八代目を襲名しました。 八代目は、代々の團十郎とは異なるタイプで、面長の美男子。しかし嘉永7年、大坂で謎の自殺を遂げました。 八代目の墓が建つのは、天王寺の一心寺。連休中のこの日も、喪服姿の参詣者らで賑わっています。 また、境内には「大正八九年流行性感冒病死者群霊」と刻まれた慰霊碑も。いわゆる「スペインかぜ」の死者を弔うための慰霊碑ですが、現代にあっては「過去の出来事」とは思えません。