初代国立劇場さよなら公演(9)―カタチでたどる―。「上方浮世絵展」の第四章のテーマは「カタチでたどる」。天保の改革によって約5年間、役者絵の版行が禁止されました。 弘化4年ごろから、中判大首絵で役者絵の版行が再開。ただし禁令そのものが解かれることはないため、様子をみながらの再開となりました。 画面には、役者名を記さず、演目とは関係のない「古今武勇伝」や「忠孝武勇伝」などの画題が付けられたそうです。 こちらは「画帖『役者顔仁世』」。版行された浮世絵を参考に模写したもののようです。