芸能論へのいざない(7)―右舞譜―。今度は「右舞譜」と記された舞楽の本。「振鉾」や「延喜楽」などの舞楽の演目名が並びます。 内容は、舞楽の所作を記述。もちろん、この本を読んで舞楽が演じられるようになるわけではありません。 芸能の教習は、師から弟子への直接指導が中心。師の真似から入って、何度も繰り返して覚えます。 この本は、いわば備忘録というべきもの。細部を思い出すときなどのために使われたと考えられます。