エールの旅(11)―東海道―。豊橋(とよはし)は、東海道吉田宿の宿場町としても賑わいました。豊橋(とよばし)のたもとには「東海道」の道路標識。当時の吉田大橋は、現在よりも70mほど下流にありました。寛永13年、その吉田大橋の南たもとに高札場が設置。豊川沿いの土手に、立派な句碑をみつけました。「吉田大橋にて 白魚の城下まてや波の皺 白雪」。この句は、芭蕉の門人であった太田白雪が吉田湊で詠んだ発句。かつては、豊川を遡上する白魚の群れがみられたのでしょうか。