平家女護島など(34)―明月記―。東博本館に「明月記」が出ていました。定家直筆が普通に出ているのが、総合文化展のすごいところ。数ある公家日記の中でも「明月記」は、視点がユニークなような気がします。真面目に読んでいて、ときに「ぷっ」となる記述も。今回出展されていたのは、天福元年(1233)7、8月の分。定家は、すでに72歳になっていました。この年、佐渡にて順徳院の皇子善統親王が誕生しています。さらに、狛近真によって『教訓抄』の書かれたのも天福元年。