顔見世など(25)―2つの九代目團十郎像―。九代目市川團十郎は「劇聖」と称された役者。五代目尾上菊五郎・初代市川左團次とともに、明治期の「團菊左時代」を築きました。 浅草寺の境内には、九代目團十郎の「暫」の像。歌舞伎十八番「暫」は、この九代目によって芝居が固められたといいます。 一方、国立劇場大劇場の2階には、その九代目の胸像。歌舞伎の近代化を進めた一人として顕彰されています。