下御霊神社の御神楽(2)―奉仕者について―。一般に神楽という場合、面を着け、きらびやかな装束を着た舞が想像されるのではないでしょうか。それと宮廷の御神楽とは、どのように異なるのか。 宮廷の御神楽の奉仕者は、誰も面を着けません。また舞を舞う人は、人長(にんじょう)の1人のみ。 人長は、御神楽全体を取り仕切る役割。それに笛・篳篥・和琴・笏拍子・付歌の楽人が従います。 御神楽の全体は、神楽歌と呼ばれる歌謡の奏楽が中心。神楽歌は、本歌・末歌の掛け合いをもって進行していきます。