行政書士 兼 離婚コーディネーターの中森です。
別居を宣言する側の気持ちを考えてみると、要するに
一緒にいるのが苦痛になったということに尽きると思い
ます。
夫婦ですからケンカをするときもあるでしょうし、時には
相手の顔も見たくないという気持ちになることもあり
ます。
それでもなお家を出ていくというのですから、それなりの
決意であると見なければなりません。
世間では何年も別居したままお互いに離婚していない夫婦
もありますが、外から見えないところで何か結びつきがあった
り、子どもを通じた交流などがあって、完全に冷え切らない
ように『追い炊き』をしている場合もあります。
ただ冷却期間が長すぎると、そのような生活にお互いが慣れ
てしまい、元に戻るきっかけがなくなります。一人で黙って
考えているだけではだめで、相手にそのことが伝わってい
なければなりません。
ちなみに、日本の法律では、何年間別居すれば離婚できる
という規定はなく、別居期間の長さが単独で裁判のテーマ
になることはありません。
しかし、長期間の別居によって婚姻生活が破綻してしまった
と判断されれば、「婚姻を継続し難い重大な事由」として離婚
が認めらてしまうこともあります。
別居の原因や別居中の行き来の程度などの他の要素との
関連にもよりますが、概ね５年程度別居が続いていれば、
もはや元に戻れないと判断されてしまう可能性があると
考えられます。
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