青春18切符って、18才までしか使えないと思って
いたけれど、そうでもないらしい。(じゃあなんで青春18?)
という事を知ったのは20才だか21才の頃だった。
その時、僕はまだ若くて、失恋をしていてワリと傷ついていた。
で、早速青春18切符を買いに行って、翌日旅に出た。
失恋旅行というわけ。
まず頭に浮かんだのが、当時CMで流れていた「三都物語」。
というわけでまず京都(10時間ぐらいかかった)。
宿を探す。もうあたりは夕暮れで。
一人旅だからかなんなのかどこも断られて、大阪まで出て
夜中にたどり着いたのは汚いビジネスホテル。
翌日から梅田のカプセルホテル。
カプセルホテルでは地方から団体で来ている工事現場の人達と
仲良くなり、人生について大いに語られる日々。
別れた女の子に手紙を書いた。
でもやっぱりポストには入れなかった。
やがて数日が過ぎ金も尽きた。(それが何日間だったか憶えていない。)
最後のほうは金が無くてふらふら。
大阪の「食い倒れ」の街を、腹へって倒れそうになりながら歩く。
帰りの電車ではОLさんと隣同士になり東京まで恋愛について大いに語る。
(彼女も青春十八切符を使っていた。東京にいる彼氏に会いに行くそうだ。)
すごく励まされた。彼女はとてもイイ事を言っていて、僕はわりと感動したんだけれど、
どんな話しをしたのか今ではまったく憶えていない。
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「と、言うわけでですね、なかなか僕はこう、思い立ったらエイッと出掛けてしまうような
行動的な部分もありまして、ええ。」
そこは新橋のとあるビルの一室だった。
僕はある大きな鉄鋼会社の就職試験を受けていた。
周りは皆一流大学だし、どーせ受かるわきゃねーよな、となかばヤケに
なっていて、その時の話しをオーバーに、面白おかしく話した。
面接担当者達は若い人が多くて、身を乗り出しながら爆笑。
で、最後に偉い人が「でもねぇ、○○さん、仕事がイヤになって旅に出られちゃ困るからねぇ」
また一同爆笑。
え?試験の結果?
もちろん、落ちましたよ