土曜の競馬はBコース替わり初日だったが時計は先週よりも速くなった印象で、コース替わりの影響は大きかった。脚質に関しては大きな偏りはなかったように思う。では日曜はどうなるかというところだが、天気予報で雨のマークが付いている。レース中はそんなに降らなそうだが影響はありそうで、土曜程時計は速くなさそうだし馬場も緩くなるだろう。2年振りに中京開催となるローズSだが、過去10年では3回中京開催があって勝ちタイムは速い時が1分58秒台、遅くても2分フラットと時計は速め。ただ今年はそこまでの時計になるかどうか。時計への対応よりもパワー的な面を重視したい。今年のメンバーを見てみるとセキトバイーストが楽に行けそうなメンバーだが、中京2000は何度も言っているように序盤が上りなので前半はゆったり流れやすい。強力な先行勢はあまり見当たらないし、無理に競りかける事もなさそう。セキトバイーストが2000でゆったり行けるのかという疑問符は付くが、全体走としてオーバーペース上等の速い流れにはならないだろう。となると前の馬にも十分上位の芽はあるか。中京開催の3回の血統的な傾向で言えばディープ持ちが必ず連対しているのが特徴的。ただディープ的にズバンと斬れた馬はあまりいなくて、アートハウスやリアアメリアなどのフィジカルが強い馬、サリエラやオーマイダーリンなど重厚斬れなタイプの方が好走。雨が降って時計が掛かってくるとなればよりそういった面は強くなるだろうし、サドラーやロベルトが好走しやすくなる可能性も。レガレイラはアーバンシックと同血のスワーヴリチャード×ハービンジャーのディープ牝系。見るからに中距離馬だし2000でも短いくらいだが、ストライドの大きい馬なので中京自体は合っているだろう。戦績的にも軽視はできないが、血統から見て雨の馬場が歓迎とは言えない。地力でどこまで走るか。
本命はクイーンズウォーク。父はキズナで母がウェイベルアベニューだからグレナディアガーズの半妹という事になる。兄のグレナディアガーズはフランケル産駒という事もあってマイラーだったが、この馬の場合は1800、2000ぐらいが合っているかなという感じでそこまでコテコテのマイラーという感じはしない。基本的にキズナは柔い血を入れてあげたい血統で、基本的には欧州的な血であったりストームキャット、サーアイヴァーと相性がいい。この馬の場合はそういった血を持っていないのでキズナの牝馬としては割とパワーな面も強いタイプで、母がデピュティミニスターを持つところからも時計が掛かる馬場は良さそう。足元なんかを見ても雨になって歓迎のように思うし、ここは割といい条件が揃ったのではないか。オークスは展開等を思えば頑張った4着で地力は見せた。状態的には春以上ではないだろうが、上位人気になりそうな中ではここで買いやすい1頭だろう。
印
◎クイーンズウォーク
○オーロラエックス
▲レガレイラ
☆サンセットビュー
△カニキュル タガノエルピーダ レディーヴァリュー
オーロラエックスの前走はスタートが遅い中、ペースが落ち着いて動きやすかったという面はあったにしても内容自体はとても良くて能力を感じさせた。坂のあるコースがどうかというのはあるが、サトノダイヤモンド×ガリレオだから時計自体は掛かっても問題ないはずで、ここでも楽しみ。サンセットビューはちょっと重賞では足りないような印象も強くなってきたが、時計が掛かる馬場なら差が詰まってもいいのでは。何回も言っているが悪い馬ではない。フレミングフープは雨の馬場は良くなさそうで、完成もまだ先だろう。