週末の重賞 7/6,7 | NAKAMEの中央競馬重賞予想

NAKAMEの中央競馬重賞予想

主に重賞を中心にNAKAMEさんが予想します
データと血統を中心になるべく穴っぽい馬を狙うスタイルです

水曜に新紙幣が発行されて、全国への流通が始まった。JRAの払い戻し機では既に対応済みとの事で、流石天下り組織のJRA。対応が迅速。買い物らしい買い物は大体週末なので、新紙幣を入手するタイミングがあるとしたら最短で今週末だろうけど、一番のビッグチャンスは来週末。来週末は函館に行く予定でして、函館競馬場にも行く予定。当然そこでJRAから徴収してやろうという魂胆もありますんで、一番ガッツリ行けそうなのはここかなと。まあ普通に買い物して手に入る可能性もありますけどね。自宅には夏目漱石の千円札がありますんで、千円札3代勢揃い、なんてことも出来るかな。

 

 

さて、今週行われる重賞は2つ。共に日曜の七夕賞とプロキオンS。どちらも動画等は作っていないのでここで掘り下げていこうと思う。

 

 

まずは七夕賞。

予想をする時、毎度大層な文言を並べている人間ではあるが、その人間が特に苦手と感じるレースが七夕賞。今年こそは。昨年の5F通過は60秒7。過去10年で良馬場で行われた中では最もスローだった。1コーナーまでが500M程あり、しかも最初は下っていくレイアウトなので基本的には序盤は流れやすく、昨年のようなスローは基本的にレア。まあメンバーによるところはあるが、今年は昨年よりはある程度前がいる印象。昨年ほどのスローになるかどうか。脚質的には以前ほど差し断然という感じではなくなりつつあるが、それでも差してくる馬の上位は毎年目に付く。福島開催は1開催大体6日間、夏でも8日間しかないので開催日は少ないのだが、馬場の傷みの進行はかなり早く、1週使うだけでも時計は結構掛かってくる。となるとインも悪くなってくる。そこにペースが流れるという事が重なって差しやすいという状況が作られるのだろう。血統的な所では以前はニジンスキーの庭というところだったが、最近はキンカメ持ちが4年連続連対と好相性。先週のラジニケ賞ではマイラーの血が重要だという事を書いたが、七夕賞でもペースが流れると同じような事が言え、逆に緩いペースだった昨年は中距離志向が強い配合が好走。また良馬場だった昨年一昨年はディープ持ちが上位に。産駒がディープぽかったかはさておき、良馬場だとしなやか柔い血が、道悪で時計が掛かるとヌレサドのパワーという感じか。1周の機動力を重視するならロベルトやノーザンテーストも悪くない。今年の出走馬ではまずリフレーミングに注目してみたい。父はキングヘイローで母父がバトルプラン。近親に目立った活躍馬はいないが、父がマイラー、母父が1800寄りマイラーという感じで母方自体は中距離系という感じなのでバランスよく中距離馬に仕上がったのがこの馬という印象。キングヘイロー×バトルプランだから中々これをやりましょうという配合ではないが、キングヘイローは言わずもがなの良血、母方もエンパイアメーカーにストームキャット、A.P.Indyにダンジグと、牝馬だったら何を付けても上手くハマりそうな血を良く持っている。この馬としては内回りも外回りもそつなくこなすが、逆に言えばこれといった強烈な武器がない。なので勝ち切るまでとなると展開や馬場の助けが欲しいところ。馬場が渋っても問題ないので週末の天気予報は歓迎と言えるし、福島民報杯を勝った時以上に流れてくれればペースも味方しそうだ。一番買いたいのは中山2200だが、ハンデのローカル重賞で前がやりあえば出番があっていい。他にはカレンルシェルブルか。父はハービンジャーで母父がハーツクライ。祖母センスオブアートはアカンサスなども輩出。母は1600を中心に1800、2000でも勝利しているが、祖母センスオブアートはダートの短距離で2勝。父も母父も重厚な中距離馬だが、母方自体はパワーマイラー的な感じでしなやかというよりは頑強な印象を受ける。この馬は控える競馬で末を伸ばす形が定着しているものの、決め手鋭いという感じではなくジワっとラストまでしぶといという感じ。この辺りは父や母父よりも母方が強いのかもしれない。前走はもうちょっと走って欲しかったのが本音だが、ペースが落ち着いたところで隊列が延び、ペースアップしたところで馬群が凝縮。つまりペースのきついところで全体走もきつくなった。その中でペースアップ区間から好位まで押し上げて行ったのがこの馬で、そこまで楽を出来た競馬ではなかったのは確か。馬場が悪くなりすぎるとどうかというのはあるが、もう少しじっくり構えて前を窺う乗り方なら展開一つだし、母方を考えればある程度の時計は対応出来るはず。鞍上とも手がハマりそうだし、見直す手はありそうだ。福島のような小回りがベストではないが、経験は豊富である程度は捲っていける。右回りはベストではないが良馬場なら大崩れはなさそうなキングズパレス、まだ時間は掛かりそうだが1周で変化を見込みたいノッキングポイント、時計が掛かれば浮上しそうなレッドラディエンスなども上位候補。

 

 

続いてプロキオンS。

今年は21年22年以来2年ぶりに小倉開催。距離も1400から1周1700に替わり急坂もない。頭を切り替えよう。21年22年の2回の傾向を見てみると、どちらも良馬場ではなかったが21年は前残り、22年が差しという決着に。21年はレコードが出るほどの不良馬場だったが、22年は稍重と言っても結構乾いていた。この辺りの影響の違いが脚質の差にも出たと見ている。小倉ダ1700のコースレイアウト自体はそこまで差しやすいものではなく、基本的にはある程度位置を取っている馬に分は出やすい。このコースで行われるOP門司Sも前にいた馬で勝ち負けする場合が多いし、そもそも22年も4角通過順からすれば差しの決着だが先頭との差は3馬身圏内くらいには収まっていた。後方からまとめて差すのは難しく、先行力ある馬、機動力に長けた馬を狙いたいところだ。血統的な所ではレコードが出た21年はA.P.Indy持ちが勝利し、3着にストームキャット持ちのカナロア産駒が入った。逆に22年はロベルトやヌレイエフ持ちが好走。門司Sも大体そんな感じで、時計が出るならA.P.Indyやストームキャット、良馬場のような時計の出方ならロベルト、ヌレイエフが狙えそうだ。今年の出走馬ではまずブルーサンに注目してみたい。父はモーニンで母父がステイゴールド。3代母が名牝ナギサで、リュウノユキナ、スマハマなども同じ一族出身。父モーニンはどちらかと言うと地方での活躍馬が多く、中央ではちょっと地味で速力不足な馬もちょこちょこ見かける。ただこの馬の場合は母がマイラーで祖母がロベルトの5×5ながらノーザンダンサーを介さずにアイスカペイドのクロスを持っているので全体的にスピードを注入された母方。その辺りのバランスがちょうど良く出たのがこの馬という感じか。ガンガン飛ばして逃げるタイプではないので突出した持続力というのはあまりないイメージだが、牝系譲りのスピードでテンが出るし、1周なら1700にも対応出来そう。モーニンにステイゴールドだから平坦も問題ないだろう。これまで世代限定のレースで頑張ってきたが、正直言って『これは強い』と言えるような内容はあまりないし、この時期の古馬に3歳馬が勝つのは至難の業。ただ今回は強力な先行勢はそれほど多くない事と、斤量54㌔という点で前に行ける強みがここでは武器になりそう。雨が降っても問題ないし、舞台条件は決して悪くないだろう。他にはスレイマンか。父はキングカメハメハで母がドナブリーニなのでジェンティルドンナやドナウブルーが姉。ジェラルディーナやロジャーバローズも親戚だ。姉たちと比べると牡馬という事もあるが50㌔以上は大きく、父がキングカメハメハという事もありダートに適性が出たのだろう。ジェンティルドンナやその子供のジェラルディーナは中距離馬だったが、ドナウブルーはマイラーだったし母はドナブリーニは短距離馬だった。2走前、そして前走と食い足りない内容の走りが続いているが、6歳になって距離面の融通が利かなくなってきた可能性はあるかもしれない。かといってペースが速すぎても追走が苦しくなるのでそこがもどかしいが、1700ではキングズソードの2着など実績はあり、短縮そのものがマイナスになる事はないだろう。良馬場で平均ペースならもう一度見直してみる手はある。今回は鞍上が替わるが、西村淳也騎手は基本的に無理をしない方の騎手でじっくり行くことが多い。オーバーペース気味に位置ありきの競馬はしないと思うので、その点では悪くない組み合わせだろう。コーナーワークが悪い馬ではないから、小回りも問題ない。小倉が上手そうには見えないが、短縮はいいデシエルト。距離は若干長いが淡々とした流れで良さを出すバスラットレオン、素質だけでどこまで食い下がれるかのヤマニンウルスなども上位候補。

 

 

もう7月最初の競馬が始まりますね。はえーわ世の中。付いて行くので精一杯。