宝塚記念 予想 | NAKAMEの中央競馬重賞予想

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データと血統を中心になるべく穴っぽい馬を狙うスタイルです

日曜の京都競馬場は一日雨が降る予報となっている。雨自体は土曜の夜自体から降るようで、日曜の日中に弱まる予報も馬場が回復していくことはなさそう。まあ宝塚記念の開催時期的に雨の馬場、時計の掛かる馬場というのは珍しくなく、昨年も良馬場とは言えタフなコンディションだった。今年のポイントは馬場も勿論だが京都の外回り2200というのがやはり大きなポイントになるだろう。急坂内回りの従来の宝塚記念はパワーと機動力というのが毎年のテーマで、そこにメンバーが絡んで前か後か、という話になる。しかし外回りで坂を下る今年は機動力が活きる舞台設定ではない。考え方を変えるべき。まず今年のメンバーを見てみると逃げ馬が不在。ベラジオオペラかディープボンドが逃げそうな構成ではあるが飛ばして緩みのない展開を作る可能性は低そうだし、ロンスパ戦のような展開が待っていそう。また、土曜のレースを見た感じでは比較的外が強い印象で、立ち回りでどうにかというバイアスではない感覚を受けた。ロンスパ戦という様相になれば逃げ馬不在でも十分差し込めると思うし、脚質はフラットと考えたい。坂を下るというテーマになった時、強い血統としていつも取り上げているのはサーゲイロード、プリンスリーギフトの血だ。京都開催の宝塚記念となるとディープインパクトが勝った2006年まで遡るが、ディープはサーゲイロードの血を持っていて、3着バランスオブゲームはプリンスリーギフトの血を持っていた。エリザベス女王杯にして昨年勝ち馬ブレイディヴェーグはカナロア×ディープのサーゲイロード的なクロスを持っていたし、京都記念はディープ産駒のプラダリアが勝って3着はステゴ持ちのバビットが穴をあけた。いつの時もやはりこの2つは京都外で強力。しかし道悪で時計が掛かるという事になると、やはり相応のパワーも求めたい。改修前の京都は常に時計が掛かるタフな馬場になっていたが、この時に強かったのがヌレエフ、サドラーの血だった。それこそ改修前のエリザベス女王杯は19年18年とサドラー持ちが連覇しているし、京都記念も改修前はヌレイエフ持ちの連覇。タフな馬場、底力を問う展開で強いというのは何度も書いてきたが、雨の最終週となれば当然出番があっていい。

 

本命はソールオリエンスに打ちたい。父はプリンスリーギフトの血を持つキタサンブラックで母父がモティヴェイターでサドラーの血を持つ。母方にもプリンスリーギフトの血が入るので京都はベスト舞台だろうし、それを根拠に菊花賞でも本命を打った。ただ当時から時計の速い決着になると苦しいだろうなというのは思っていて、キタサンブラックの牡馬だから時計が厳しいというよりはキタサンブラックのニックス配合が底力とタフさがキーになるところなのでどうしても時計面は…という事になりやすい。イクイノックスは別格だとしてもキングヘイローからヘイローとサーアイヴァーを貰っているのはやはり大きく、ソールオリエンスの場合は高速決着への後押しが弱い牝系でそこの差は出ているし、今後も変わらないだろう。だからこそ道悪の京都外回りというのは願ってもない条件で、正直なところ自身を持って本命を打てる最後の舞台だと個人的には思う。ワイルドリスクを弄るような配合がキタサンブラックでは良くハマっていてこの馬をそれをクリアしているが、いかにもストライドで走るストレッチランナーだから外回りになるのもベスト。1週前のフォトパドックで馬体がちょっと話題になったが、確かに前駆周辺は良くなっていると思うけども、後躯、トモ周りは特に変化がないと思ったしこういう馬なのだと自分を納得させた。鞍上も引き出しがない現状だし馬の能力的に足りるかもわからないが、道悪の京都外なら頑張って欲しい。火中の栗を拾う覚悟で本命を打つ。

 

 

◎ソールオリエンス

○ディープボンド

▲ブローザホーン

☆シュトルーヴェ

△ジャスティンパレス ドウデュース

 

ディープボンドは天皇賞春の走りを見ても京都外回りがベストコースなのは明白で、根っからのステイヤーではないから2200になる事も大きなマイナスはないだろう。道悪がめちゃくちゃ巧いという馬ではないので雨を手放しで歓迎は出来ないが、時計は掛かっていいタイプ。ここも好位から早めの競馬が出来れば上位を狙える。ブローザホーンは距離が足りないだけに時計が掛かって欲しい馬だから雨は歓迎。実際道悪では結果を出しているしこの馬も京都はベスト。前走の競馬で足りる相手なのかというのは引っかかるが、充実期にあるのは間違いない。ジャスティンパレスは出来れば外枠の方がよかっただろうが、鞍上との相性の良さは目を見張るものがある。京都は合っているが爪を見ると気持ちベタっぽい感じもあり、雨の馬場がどうか。ドウデュースはピッチで走るタイプだけに外回りは乗りづらいが、京都はそこまで苦にしないだろうし道悪もダメではないだろう。シュトルーヴェは速い脚がなくダラっとした感じの末なので雨はプラスだろうし、非根幹距離もベスト。ただ枠がきつい。勝ち切るまではどうか。