安田記念 予想 | NAKAMEの中央競馬重賞予想

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データと血統を中心になるべく穴っぽい馬を狙うスタイルです

日曜の東京競馬場は一日中雨マークが付いているが、強く降ってくるタイミングは午後の予報となっている。どの辺りで本降りになるのか読めないが、断続的に降るのであれば弱い雨でも馬場は緩んでくるはず。今年の安田記念でポイントになってくるのはまず馬場の巧拙となりそうだ。今年の出走馬を見てみると、逃げて行きそうなのは内からドーブネかウインカーネリアンという事になっていきそうだが、マイルでのテンの速さで言えばウインカーネリアンの方が上だろう。昨年も安田記念に出走したウインカーネリアンだが、当時は46.0-46.1で走破していて、後続勢はまずまず後傾気味のペースだった。何度も書いているが、今のスプリント、マイル路線は気風よく飛ばしていける馬が本当にいなくなって緩みがちのペースになっている。1200で1400の馬が、1400でマイルの馬がちょうどいいペースになる事も本当に増えて、安田記念に関して言えばシュネルマイスターやダノンキングリーが好勝負しているのがその証左だろう。今年もウインカーネリアンがイーブンくらいで行けば後続は後傾気味のややスロー。中距離馬が脚を溜められる流れになると考えるのが普通だ。血統的に強いのはストームキャットやディープで巡行するという形で、ディープ×ストームキャットが3連覇というところを見てもそれは明らか。柔く軽いスピードが求められる舞台だが、今年は道悪で想定している。高速巡行ではないと見たい。良馬場ではなかった安田記念は過去10年で2回しかなく、そのうちの1回はグランアレグリアが勝った時で走破タイムが1分31秒6と実質良馬場の時計。もう1回はジャスタウェイが勝った時で1分36秒台と超不良馬場で、流石にその時ほど馬場が悪化する見込みは低い。どう考えるか悩むところだが、スローで道悪で時計が掛かるならパワーと抜け出す瞬間的な加速が求められるだろう。柔く斬れるのがサーゲイロードやストームキャットのストライドだとしたらパワーと加速的なピッチで走るのはロベルトやダンジグ、ノーザンテーストといった部類。特に道悪ならロベルトを信用してみたいところ。

 

ソウルラッシュは配合の趣としてはショウナンマイティに近く、不良の安田記念で3着。この馬も道悪では負けなしで配合通り適性も近いところにある。1800ぐらいの方が合っている印象なのでマイルならスローの方がいいだろうし、手が戻るのも魅力的だ。過去の安田記念ではちょっとスッキリしない内容に終わっているが、過去2回と比較すれば今回が一番買いやすい。リボー的なパワーでここでも踏ん張れるだろう。後は能力が足りるかどうかだけ。

 

本命はヴォイッジバブルに打ってみたい。父はオーストラリアの血を汲むディープフィールドでは母父がラーイ。ディープフィールドはイルーシヴクオリティやStop the Music、サーアイヴァーなど柔い血を多く抱えたオーストラリアらしい血統構成ではあるが、この馬の場合は父よりも母方が強く出た印象で、柔く斬れるというよりはパワーで抜けてくるイメージ。なので本質的には香港馬という事もあって香港のような小回りがベストなのだろうが、スローで最後だけ脚を使う展開なら広いコースでも問題ない。ロマンチックウォリアーはハッキリと中距離チャンピオンという感じだが、この馬もピュアマイラーと呼ぶにはちょっとマイラーっぽくないかなと思うところはあって、緩いペースで踏ん張ったチャンピオンズマイルやロマンチックウォリアーと大接戦だった香港ゴールドカップなど、スローになった流れの方が持ち味を発揮している。そしてその前走、チャンピオンズマイルは日本馬が参戦したレースとしてトップレベルに時計の掛かる馬場で、その中で3着。調べられる範囲ではあるが、香港基準で良馬場ではなかった時は2戦して共に3着内と結果を出しているところから、緩んだ馬場でペースが速くないというのは恐らくベストだろう。この辺りはラーイやロベルトの影響だと思われ、ちゃんとした立ち姿を見れていないが、やや曲飛に見えるところもこの2つの影響を感じる。鞍上は百戦錬磨のザカリーパートンで不安は皆無。この枠だし好位を取りに行くはずで、2000では歯が立たなくてもマイルならロマンチックウォリアーと張り合えていい。香港レーシングはロマンチックウォリアー一色という感じだけども、この馬もいるぞという存在感をレースで示してもらいたい。

 

 

◎ヴォイッジバブル

○ソウルラッシュ

▲ガイアフォース

☆コレペティトール

△ジオグリフ ロマンチックウォリアー セリフォス

 

ガイアフォースは時計が掛かれば芝のマイルでもOK。骨折明けだけに状態面に不安を残すが、昨年程度走れてもいい状況だろう。コレペティトールはまだまだもっと成長するだろうが、古馬になって軌道に乗ってきたハーツらしい成長曲線。道悪は歓迎だしスロー先行なら前進があっても。ロマンチックウォリアーはワンターンのマイルがベストという感じはなく、ここは底力でどこまでやれるか。恐らく道悪も得意ではないだろう。スローなのはいい。セリフォスは気性面が課題で、どちらかと言えば叩きより休み明けの方が買いやすいタイプ。外になってしまったしスローだと折り合いの不安が。ナミュールはドバイで見せた脚が鮮やかだったが、やはりベスト1800。マイルならスローの方がいいが、それだけに内枠だと組み立てが難しく、またゴチャついてしまう可能性は考えたい。道悪がからっきしダメという事はないだろうが、良馬場の方がベターだろう。