オークス 予想 | NAKAMEの中央競馬重賞予想

NAKAMEの中央競馬重賞予想

主に重賞を中心にNAKAMEさんが予想します
データと血統を中心になるべく穴っぽい馬を狙うスタイルです

日曜の東京競馬場は曇りの予報となっているが、レース中は何とか持ちそうで、馬場は良馬場のまま競馬が行われるのではないか。今開催の東京芝は開幕週から高速馬場の範疇と呼べる程度の時計が出ていて、土曜もやはり時計は速い方だった。と言ってもこの時期の東京ならこれくらいは出るでしょ、という感じで突出して速いわけではないが。今年も時計への対応は求められそうだ。今年のメンバーを見てみると、忘れな草賞でオーバーペースの逃げになってしまったパレハ、58.4-602.0で逃げ切ったヴィントシュティレ、出遅れなければ必ず逃げているショウナンマヌエラと、割と逃げる馬が揃った印象。距離も距離だし引かず競り合うという逃げはしないだろうが、入りはしっかり主張するだろうしスローの序盤というのは考えづらい。ショウナンマヌエラが逃げた時に一番突っ込んだペースになったのは桜花賞の46.3-45.9。パレハは忘れな草賞の58.1-61.3。ヴィントシュティレは未勝利を勝った時の58.4-62.0。パレハはまあ事故的な側面も強かったが、こう見るとショウナンマヌエラの逃げは中距離味も強い逃げという印象があり、ここでポイントになるのはヴィントシュティレの出方になりそうだ。普通に考えれば前走同様に緩めずに運ぶ可能性をまず第一に想定するべきだが、今回はテン乗り。北村宏司騎手がいきなりそういった逃げを打てるかどうか。枠的にも行かないといけないのはショウナンマヌエラの方。ここは中距離適性が求められる、中盤に緩むような逃げを考えたい。東京2400の3歳GⅠで最後にモノを言うのはマイラーの血。リバティアイランド、デアリングタクト、ラヴズオンリーユー、アーモンドアイなど、その後も活躍していく名牝はマイラーの血も備えていた。中距離血統の中距離馬が『らしく』勝ったのは最近ではスターズオンアースくらいだ。では今年の中で中距離×マイルの名馬がいるのか。人気上位の中ではチェルヴィニアが近い感じになるか。ハービンジャー×キンカメのニックス配合で祖母がマイラーのハッピーパスだからクラシック向きといえるし、母の影響も受けたストライドタイプで東京も合うだろう。前走は急遽の手替わりだったし前を追いかけすぎて苦しくなった。情状酌量の余地はあるし距離が延びる事自体はプラスだろう。ただあのペースで苦しくなったとなる現段階での追走力がまだ磨かれてないという裏返しでもある。GⅠのペースで脚が溜まるかは距離が延びても何とも言えないところで、ルメール戻りでいささか人気先行な面も。ライトバックはキズナ×エクシードアンドエクセルにダルシャーンだからジャスティンミラノと似た構成だが、こちらの方がマイラーっぽさが強い馬で、中距離×マイラーでもマイラーが強く出たタイプ。後ろからそっと乗るだろうが、中弛みすると折り合いが難しい。前走以上があるかどうか。他に『これは』となるような中距離×マイラーがいい塩梅に出た馬はいないように思う。となると中距離資質で食い込む、スターズオンアースのような馬も今年は出番があるはず。

 

本命はステレンボッシュに打ってみたい。父はエピファネイアで母父がルーラーシップ。祖母ランズエッジはロカ、エッジースタイルの母でもあり、レガレイラやアーバンシックのいとこにあたる。3代母はウインドインハーヘアでディープインパクトなどが出ている日本で最も有名な牝系といって差し支えないだろう。エピファネイア×ルーラーシップ×ダンスインザダークにウインドインハーヘアだからどこを切り取っても中距離馬という血統構成で、よくこれでクラシックに乗ってきたなという感じだし、馬体そのものも胴長。走りはしなやかで、阪神JF、桜花賞経由組の中では明らかに1頭だけ中距離馬のシルエットだった。レースぶりは派手に勝ち切るような感じではないしスターズオンアースに並ぶ才媛なのかは今のところ判断しかねるが、この距離になって恐らく最もプラスがある馬が桜花賞馬ならその実績を信用したい。マイルでは差す競馬になっているが2400ならもう少し位置を取っていいし、その辺は初コンビとなる戸崎騎手のフィーリング次第ではあるけども、折り合いに難しさのある馬ではないので上手く乗ってくれるだろう。東京も実績のある舞台でその点は不安がない。ディープがいなくなりキンカメがいなくなり、次の覇権をどの馬が掴むのか、という時代になったタイミングでウインドインハーヘアの牝系からレガレイラというGⅠ馬とステレンボッシュというGⅠ馬が出てきたというのは果たして偶然か。結局いつの時代もサーゲイロードが、ストームキャットが斬れの分野では覇権を掴む。という事なのかもしれない。

 

 

◎ステレンボッシュ

○タガノエルピーダ

▲スウィープフィート

☆エセルフリーダ

△ホーエリート チェルヴィニア サフィラ

 

タガノエルピーダは見るからに中距離馬という馬だが爆発力というよりはしぶとさのタイプ。広いコースは問題ないだろう。中弛みすると決め手の差は出てしまいそうだが、これくらいの距離なら手堅いのでは。スウィープフィートは距離が延びることは血統からは問題ない。ただ折り合いが難しい馬で初の輸送が気になるところ。ダンシングブレーヴ的に一気にギアが入る馬だからここも極端に乗る事になるだろうが、爆発力では見劣らない。エセルフリーダはキタサン×スウェプトで筋が通っているし母父ハービンジャーもキタサンブラックと相性がいいと見ている。前走のパフォーマンスは決して悪いとは思っていないし、コース替わりと相手強化でどうかだが、バテあう流れならチャンスがあっても。サフィラも見るからに中距離馬という造りでサリオスよりも圧倒的にスレンダーな燃費体型。距離が延びるのは大幅にプラス。後はどこまで成長できているか。