天皇賞(春) 予想 | NAKAMEの中央競馬重賞予想

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日曜の京都競馬場は晴れるようで、馬場が悪化することはなさそうだ。芝の張り替えを冬の開催後に行っただけに根付きがどうかというのを開幕週から気にしていたが、土曜のレースでは時計も速かったしそこまで芝が飛ぶシーンもなく、芝そのものの状態は良好のようだ。となると日曜もいい時計が出る事になるだろう。今年のメンバーを見てみると、全体的に後半を速く走る事よりも前半からある程度突っ込んでも減速率が低いのが長所という馬が多い印象で、まあ長距離戦だから当たり前と言えば当たり前だが、決め手比べでナンボという馬は少ない感じを受ける。しかし、メンバーの中で逃げる馬は不在で、前走で逃げたマテンロウレオが行くにしても、前で受けてしぶといサヴォーナが行くにしても、昨年のような当たって砕けろな逃げでペースをガンガン上げることはしないだろう。減速率の低さが売りのメンバーに対してペースが上がらない乖離が一つテーマになりそうだ。京都の天皇賞春は大概スローで中盤が流れてラストに速い脚を使う流れになりやすい事から、京都らしく坂の下りを利してサーゲイロードやプリンスリーギフトが上位に台頭するという場面がとても多く、昨年もサーゲイロード持ちでワンツー、3着馬はプリンスリーギフトの血を持っていた。今年の上位馬の中ではドゥレッツァがプリンスリーギフトの血を持っていて、更に京都で相性のいいカーリアンも包容していて、60.4-64.1-58.6という後傾の菊花賞を制したところからも天皇賞春に対応しうる素地を見せている。前走はかなり速い流れを追いかけて脚が溜まり切らなかったという負けに見えたが、それでも2着で内容は決して悪くなかった。ここでも当然上位を形成する1頭だし軽視も出来ないが、この馬の馬体自体はあまり長距離向きという印象がなく、菊花賞も鞍上の体内時計の優秀さあってのベストパフォーマンスという印象。戸崎騎手とコンビを組んだ経験はあるとはいえ、菊花賞と同等のパフォーマンスを引き出すのは酷だろうし、ルメール騎手からの乗り替わりはここまで微妙というか、やっぱりルメールは凄かったというのを見せつけられる結果が多い。適性そのものは高いはずだから巻き返しても驚かないが、怖さも半々。テーオーロイヤルはリオンディーズ×クリスエスなのでエピファネイア風な配合でもあり、京都は未経験だが決してさっぱりダメという事はない。まあベターなのは阪神だろうが、スローのダイヤモンドS、阪神大賞典を連勝し、このメンバーの中では後半でギアが上がる走りをする方。コースは違うが一昨年の天皇賞春は負けて強しの内容だったし、ドゥレッツァと違いコンビ継続の強みがこちらにはある。京都適性では劣るが実績込みで評価しやすいのはドゥレッツァよりテーオーロイヤルだろう。

 

なのでこの2頭のどちらかに本命を打つのもありだとは思ったのだが、この2頭は共に外枠を引いた。簡単に外々を回る競馬は打ってこないだろうが、逃げるだろうと目される馬よりも外の枠なのでインに入れず外の隊列が固まる可能性が高い。そうなるとインにポケットが出来るだろうし、そこに入り込めるのは内枠の先行勢。この2頭に割って入れるとしたらポケットに収まった馬だろう。

 

本命はブローザホーンに打ちたい。父はエピファネイアで母父がデュランダル。母は短距離馬だったが牝系そのものはAloeに続く世界的な超一流牝系で、スタミナも豊富。父エピファネイアは力馬っぽい産駒も多くいるが、血統そのものはボリクリ×ハビタットがあるので京都適性への潜在的な高さを秘めているし、コントレイルの3冠阻止に最も迫ったのはエピファネイア産駒のアリストテレスだった。この馬自身420㌔そこそこの小柄な牡馬で、ハビタットっぽいところもあるのだろうし、明らかに斬れではなく燃費で勝負する馬に見える。2走前はストロングポイント全開という勝利だったが、逆に前走の阪神大賞典は長所から外れた競馬。日経新春杯のようにしぶとく脚を使いづける競馬がベストで、阪神大賞典のような後半のギアアップで勝負する競馬は合わない。そういった事を思えばベストではない競馬で3着だったという見方もできるわけで、斤量は別定で58㌔というのも情状酌量としてある。スローだから行きたがったのは当たり前だが、それを恐れてここで大事に乗ってはいけない。掛かるぐらいでも減速率の低い走りをするのがこの馬だし、ここは勇気と度胸を持って先行するくらいの気概で乗ってもらいたい。京都に替わる事自体はプラスだからあとは積極策を取れるかどうかだけ。

 

 

◎ブローザホーン

○テーオーロイヤル

▲ドゥレッツァ

☆メイショウブレゲ

△サリエラ ディープボンド シルヴァーソニック

 

メイショウブレゲは流石に高い壁があるとは思うが、単純に京都外回り適性というところではメンバーの中でもトップクラス。溜めてどこまで弾けることが出来るか。サリエラはサリオスとは違い明らかに燃費の良さに振っているTT体質。距離は合っているし京都もダメではないだろう。ただスタートがあまり速くないことと、サロミナの牝系は内枠からの競馬が総じて苦手で、実際1枠時の成績も1.1.0.7と微妙。スタートが決まらないと苦しいだろう。タスティエーラは2000だったら3200の方がいいだろうが、京都に替わるプラスアルファもなさそうで、そこで相殺という印象。前走はパドックで大人しく、状態的に上げられていなかったか。そこで上積みはあるだろう。