週末の重賞 4/27,28 | NAKAMEの中央競馬重賞予想

NAKAMEの中央競馬重賞予想

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データと血統を中心になるべく穴っぽい馬を狙うスタイルです

もうすぐゴールデンウィークというところまで来ましたが、中目黒さんは土曜まで労働なのでゴールはまだ先。なのにゴールデンウィークの終了は5/5で普通の人よりも休みが2日も短いという事実。対して仕事量があるわけでもないのに一体何をするつもりなんでしょう、弊社は。ちなみにゴールデンウィークは日曜に東京競馬場、水曜にベルーナドームというのは確定事項。あとは未定。ベルーナドームってことはプロ野球の試合を見に行くわけなんですが、最近の試合を見てると所沢にあるチームは本当にプロ野球のチームなのか怪しい気がしてきた。代打俺の準備をしておきましょうかね。

 

 

さて今週行われる重賞は3つ。まず土曜の青葉賞と今年から開催時期が変更となったユニコーンS、そして日曜の天皇賞春。天皇賞春については血統解説の動画を出しているので是非ご覧いただきたい。

 

お天気がね、ゴールデンウィークは良くないようで。開幕週を見る限りだと芝の根付きはまあまあかなと感じたけど、1週使ってもう一度チェックですねえ。

 

 

とゆーわけでこの記事では残りの2つの重賞について掘り下げていこうと思う。

 

 

まずはユニコーンS。

これまでの東京ダ1600から、ダート路線の整備に伴い4月末の京都ダ1900に条件が変更。当然ながらデータのない状況となる。まず京都に関して言うと直線が平坦で3角から4角にかけて坂を上って下るので惰性を付けて直線を迎えるコース。したがって他場と比べると時計の出やすいスピードトラックで、JBCが京都で行われた時は好時計連発だった。世代限定とはいえ重賞を睨む馬が集まるとなると、やはり時計は速くなってくるか。血統的にはスピードトラックだけにそれに対応できる血統が良いようで、京都ダ1900の特別戦では10戦連続でストームキャット持ちが連対中。他にはA.P.Indyもいい感じで、エンパイアメーカーも悪くない。種牡馬で言えばドレフォンなんかは京都ドンピシャのイメージで、数字ほど相性が悪い舞台ではないだろう。今年の出走馬ではまずサトノエピックに注目してみたい。父はキタサンブラックで母父がベラミーロード。母方にA.P.Indyの血が入る。母父ベラミーロードで言うとディープモンスターがまずは思いつくが、この馬の場合はサクラバクシンオーやA.P.Indy、コジーンが強い感じのイメージで、ごついというよりも柔さも備えたビヨ~ンという感じの歩様。だからこそ芝からデビューしたんだろうが、ダートに移ってからは2戦2勝。底を見せていない。まあ血統からはダートで走るというのはちょっと意外で、キタサンブラック産駒のダート重賞好走馬はウィルソンテソーロやガイアフォースなどデピュティミニスターを噛ませていることが多い。なので今でもダートなのか半信半疑な所はあるが、京都は間違いなく良そうな血統だし、ストライドで走る馬だけに前走の中山で狭いところに入りながら直線で差をつけた競馬は着差以上に強さを示している。距離が100M伸びるのは歓迎だし雨が降っても問題ない。この条件でどれだけやれるか楽しみ。他にはミッキーファイトか。父はドレフォンで母父がスペシャルウィーク。3代母はエアグルーヴだが、祖母がフレンチデピュティの血を持つソニックグルーヴなのでダート馬に出ることが多いところで、兄はダートGⅠ馬のジュンライトボルト。ドレフォンは北米短距離王の肩書を持つだけに体型も短いところに出る事も多いが、この馬の場合は牝系が出た体型で胴回りが長い。それだけにまだ緩さも残している感じで完成はもう少し先だろうが、持っている素質は高いし京都の下り坂をこなせば距離は今回の方がいいと思うので勝負になってもいい。ドレフォン産駒は中山だとそんなでもない成績で、特に中山ダート1800の新馬戦ではまだ勝利がない。2歳3歳限定ダ1800の1勝C、OP級のレースでもこれまで勝った馬は2頭のみ。ただその1頭がこの馬で時計的にもかなり優秀だった。能力的には楽しみがあるし、後はどれだけ成長してくれているか。京都に替わって前進を期待したいサンライズソレイユ、京都っぽさはあまりないが先行してしぶといピュアキアン、本格化は先だが京都は合いそうで配合的にも奥があるマルチャレアルなども上位候補。

 

続いて青葉賞。

昨年勝ち馬スキルヴィングはダービーで悲劇的な最期となってしまったが、2着ハーツコンチェルトは3着と好走。未だ勝ち馬は輩出できていないものの、馬券圏内という意味では決して軽視できないトライアル。2400のトライル戦だけあって全体的に締まって流れるというよりは中弛みしてラストが速くなるというパターンが多い。ただ何度か書いてきたように、最近は今までだったらスローが定番というレースが流れるようになってきていて、それこそ先週のフローラSも決してスローではなかった。パワーホールがここでも田辺スローな逃げだと例年通りになるだろうが、その辺は枠の並びなども見て予想した方がいいだろう。血統的には昨年はトニービン持ちのワンツー。トニービン持ちは3年連続で3着内といかにも東京という感じの傾向。ディープ持ちも勿論走っているが、ティムールやプラダリア、フィリオアレグロなど、ディープ的に柔く斬れるというよりはトボトボと燃費に振ったジワリと脚を使うタイプの方が好走していて、言い換えれば中長距離的な資質が強い馬が好走とも言えるか。他にはシンボリクリスエスも好相性だが、ロベルト的に走るのではなく、プリンスキロやシアトルスルーを体現しているからこその好走だろう。今年の出走馬ではまずシュバルツクーゲルか。父はキズナで母父がモンズン。Sライン牝系ではないが近親には活躍馬が揃うドイツ血統で、母ドイツオークス2着。兄のシュヴァルツリーゼは弥生賞で2着。キズナ×モンズンは勝ち上がり率の高い配合でもあるし配合としては悪くない。ただハーツらしいストライドで走っていた兄とは違い、この馬は母方の重厚さが前面に出たタイプで、斬れ味は至って並だが追ってからしぶとく粘れる持続力があり、1800重賞で2着、弥生賞で5着という実績はあるが適性は間違いなく2400の方が高いはず。しなやかに走るし東京向きかはさておいて、距離適性だけならここでも上位になるだろう。前走はプラス馬体重というほど太くはなかったが、ステイヤーならもう少し絞った方がいいと思ったし、後肢の踏み込みもやや浅めで、全体的にまだ仕上がり切っていないなという印象。レースでは勝ち馬に早めに来られて被されたし、これはモンズンがダメなパターン。ペースとしても高速巡行的になって持ち味発揮という感じではなかった。距離を延ばしてマイペースならもう少し差は詰まってもいいだろうし、ここも被されないところから運びたい。他にはヘデントールか。父はトニービン持ちのルーラーシップで母父がステイゴールド。母父ステイゴールドというところで言うと地方のアランバローズ、3歳のブルーサン、他にはルクスフロンティアなどダートの活躍馬を出しているイメージで、キレッキレの芝馬というのは数としては少ないかもしれない。母コルコバードは2400で3勝などを挙げOPまで行ったが、凄い脚でねじ伏せるというよりはジリっと伸びて止まらないという感じで、ステゴのピッチではないストライドだった。時計には対応できないがジリジリ止まらないぞという感じで、この馬の前走なんかを見てもコーナーで全然差は詰まってないのに直線のアクションで差し切ったところを見ても、やはり母同様に東京向きだろう。シュバルツクーゲルなんかと比べるとちょっとコロンとした体型で2400に延びるメリットはないだろうが、東京適性では上位になるのでは。仮に雨が降っても苦にしないだろう。今回は初来日のオシェア騎手とのコンビ。どういった騎手なのか掴めていないが、プラスアルファをもたらしてくれることを願いたい。騎手が信用できないが血統から2400は良さそうなウインマクシマム、前走で距離に目途を立て、コースも良さそうなショウナンラプンタ、時計が速くなってどうかも、牝系からして距離は歓迎のマーシャルポイントなども上位候補。

 

例によって今回も半分くらいは水曜のうちに書いていたんですけども、天皇賞春の枠順が出ておりますね。サリエラの1枠1番はなかなか見もの。内枠からの競馬は基本的に苦手な牝系ですからねえ。ブローザホーンはいいところ引いたし、後は騎手が思い切って乗れるかどうかでしょう。