皐月賞 予想 | NAKAMEの中央競馬重賞予想

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データと血統を中心になるべく穴っぽい馬を狙うスタイルです

日曜の中山競馬場は雨は降らないようで開催最終日も良馬場で行われそうだ。土曜は頭数の少ないレースが多くて馬場がどんな感じか読むのが難しかったが、先週程タフな馬場という印象はなく、時計が速くなかったのは単に頭数が少なくてペースが上がらなかった影響だろう。超高速馬場という事はないだろうが、水準より時計は出る馬場と見たい。今年のメンバーを見てみると逃げて行けるのはメイショウタバル、アレグロブリランテ、ホウオウプロサンゲ辺りだろう。メイショウタバルの前走は馬場がハマったところはあるにしても逃げて上がり最速だから強い内容で、能力的には見劣らない。ただ今回は乗り替わりで、本来はハナでなければダメという馬ではない。そして浜中俊騎手は大味な競馬をさせるとハマるが、細かい出し入れは苦手。この馬に乗って過去に勝っているもののペースは速くなかった。アレグロブリランテも前走は超スローの逃げ。ホウオウプロサンゲも同じように飛ばす逃げはしていない。昨年のホープフルSや今年の弥生賞はまるで皐月賞のような競馬だったが、ホープフルSの先行勢はほぼいないし弥生賞を皐月賞ペースに変えたコスモキュランダはモレイラ騎手にスイッチし、流石に同じ競馬はしてこないだろう。皐月賞の過去10年5F通過平均タイムは約59秒3で年によっては59秒を切ってくる事もあるくらい、GⅠらしくペースは流れやすいレースではある。その中で最近はキャリア数が低下してきていて、だからこそマイル経験馬の追走力が武器になるという話をしてきた。ただ22年、21年と5Fが60秒を超えているし20年も稍重という事を考慮しなければいけないが5F59秒8で平均より遅い。今年の出走馬の平均キャリア数は約4.27で昨年よりは多いが一昨年は約4.4だから決してキャリアを積んだ馬たちという構成ではなく、諸々踏まえると、例年よりも遅いペースになってくるのではないか。皐月賞というかクラシックで重要な血統は具体的にこれ、というよりマイラー×中距離という形がまず大事で、ファントムシーフはダンシリの2×2と書くことが出来る血統だったし、ジオグリフは北米短距離王ドレフォンの産駒でエフフォーリアは母方がパワーマイラーのケイティーズ。追走し、爆発させるにはマイルの血が大事だという事だ。しかしながらスローとなってくるとマイルの血が強い馬は折り合いに響く。5Fが60秒を超えた22年、21年はトニービン持ちが4頭馬券圏内に入り、ステラヴェローチェはバークレア≒ハイトオブファッションの3×4を持つなど、割と中距離志向も強かった。高速巡行をしたら一番強いのはジャンタルマンタルだと思うが、スローだと折り合いに不安があると思うし距離も微妙に長いか。スローで追走力ではない競馬になるとしたら狙いたいのは前に行ける馬。そして中距離的な所が強い馬を敢えて狙いたい。ミスタージーティー、アーバシック、レガレイラ、ジャスティンミラノ、シンエンペラー、ビザンチンドリームと大器の片鱗を見せてきた中距離馬が今年は特に多いが、そういった馬が軒並み斬れでナンボ、中山内より広いコース向きというタイプばかり。だからこそシンエンペラーが中山2000の重賞に拘って使われてきたのは評価したいし外枠もいいと思うが、鞍上が再び替わるのは不安な所。どれもこれも大味な競馬でどれがやってくるかに迷うくらいなら、前に行ってこその中距離馬、ホウオウプロサンゲに本命を打ってみたい。

 

 

ホウオウプロサンゲは父がキズナで母父がモンズン。母がセルキスなのでヴェロックスが兄。ドイツSラインではあるが、日本でおなじみのマンハッタンカフェやビワハイジ、サロミナやシュネルマイスターなどとは結構遠い方のライン。大元は同じだが関連性で言えばかなり薄い。キズナ×モンズンは4頭が勝ち上がっている勝ち上がり率が優秀な配合で、兄や姉と比べてもひと際しなやか体質の中距離馬という印象が強く、距離はもっとあってもいいくらい。なので2000は短いがスローなら形を作れると思うし、最近はペースが緩んできたことで菊花賞との関連性も高まってきたことから、重厚な中長距離血統馬でも出番はある。逃げて2着2回、インを割れなかった京都2歳や後手に回ったすみれSは見せ場もなかったようにモンズンらしい揉まれず先行してこそという馬で、行きそうな馬が内にいる中で外目の枠を引けたのは大きい。これなら仮に行き切れなくても番手OKだし助走も付くので2角くらいで先手を奪う競馬も出来る。前走は61-58.7で逃げて交わされて2着だから強いと言えない競馬だが、やはり揉まれない競馬なら力を出してくれるし馬場的には最終日の今回の方が向く。理想としては後続にある程度アドバンテージを取って逃げる、もしくは先行する形。エポカドーロや古いがヴィクトリーの時のようなイメージ。斬れないがバテない。その強みをここで買いたい。

 

 

◎ホウオウプロサンゲ

○シンエンペラー

▲ジャンタルマンタル

☆ビザンチンドリーム

△メイショウタバル ジャスティンミラノ サンライズアース

 

ビザンチンドリームは見るからに中距離馬で距離はもっと欲しい中山向きの馬ではない。ただ前走で見せた脚は素晴らしかったし、ラスティックベルの牝系だから配合の形自体は皐月賞で買いやすい方ではある。外枠はプラスだし、後は4角でどれだけ離されずに運べるかだろう。サンライズアースは前半から急かされる流れは良くないだろうが、スローでコーナー勝負みたいな展開なら前進がありそう。レガレイラ、アーバンキッドの同血コンビはどちらも広いコース向きのストライドでスローよりはある程度流れて欲しいクチ。特にレガレイラは乗り替わりで乗り方が難しい。ジャスティンミラノは前走はスローを前で抜け出したが、そんなにテンが速い馬ではないしここでは中団だろう。ダルシャーン的に斬れるので中山よりは東京の方が買いやすい。なのでペースは合うだろうが…