桜花賞 予想 | NAKAMEの中央競馬重賞予想

NAKAMEの中央競馬重賞予想

主に重賞を中心にNAKAMEさんが予想します
データと血統を中心になるべく穴っぽい馬を狙うスタイルです

日曜の阪神競馬場は晴れるようで引き続き良馬場で行われそうだ。土曜のレースを見てみると時計自体は出ているがインが緩いのか避けて通る場面が目立った。日曜はもっと乾くだろうからインが使えるようになる可能性はなくはないが、ベターに行くなら外が無難か。今年のメンバーを見てみると行きそうなのはセキトバイーストかエトヴプレというところだろうが、エトヴプレは1200→1400と来て更に延長、そして本来乗るはずだった藤岡康太騎手から鮫島騎手にスイッチ。乗り方が難しそうだしセキトバイーストは揉まれると良くないだけにエトヴプレより内の枠なら主張していくだろう。エトヴプレの前走チューリップ賞は46.0-47.1と桜花賞に似た前後半のペースで、それで2着ならここも強気に行けるかもしれない。となるとマイラーのペースになっていきそうだが、桜花賞は好走馬の道中の位置がとても極端で、例えば昨年の2着3着馬は4角で4番手以内だったが、勝ったリバティアイランドは4角16番手。こんな感じで4角4番手以内と二桁番手の馬が揃って上位に来ることが非常に多い。そして4番手以内から好走してくる馬はその後大体マイラーになっていて、逆に二桁番手で食い込んでくる馬は後の中距離馬という傾向が出ている。つまり、マイラーらしく走って前で受けるか、中距離馬がペースを守って脚を溜めるかの二択という感じ。土曜のレースやセキトバイーストがそれほど緩めず流していくという事を考えると、狙ってみたいのは後ろで脚を溜める中距離馬。差す馬を狙ってみたい。血統的にはキンカメの血を持つ馬が4連覇中で、コナコースト、ペリファーニア、レシステンシア、シゲルピンクダイヤなどサドラー持ちも上位に入っていて、ヌレサドのストライドが強いとも言えるか。阪神JF勝ちのアスコリピチェーノはダンジグとサドラーが入るレシステンシアを踏襲したようなダイワメジャー産駒で筋は通っているし、実績的にも上位なのは間違いない。ただレシステンシアのようにスピード受けてしぶといという感じではないし、メンバー的にもスプリンターと中距離馬が多かったかなという感じで褒めたいのはステレンボッシュの方だったのが個人的な感想。ここもマイルがベストオブベストという馬はいないだろうからまた押し切る可能性はあると思うが、自分としては現状、リバティアイランドやスターズオンアースに肩を並べる存在にはなっていないと感じているので他の馬にもチャンスはあるのでは。ステレンボッシュはヌレサドニアリークロスのディープ牝系で、いかにもな中距離血統。ここも前走のようにじっくり構えて脚を溜めたい。鞍上のモレイラ騎手は香港で活躍してきただけあって序盤からリズムを整える事に長け、どちらかというと位置を取って捌くタイプ。そういう意味で言うと忙しいマイルで手を組むメリットは薄いかなと思うし、相手関係で言えばここの方が前走以上だろう。適性的にはここよりもオークスで、という馬か。

 

散々迷ったが本命はスウィープフィートで行きたい。父はスワーヴリチャードで母父がディープスカイ。ヌレイエフもサドラーも持っていないが、ハーツクライにダンジグが入るいつもの定番配合だし、トニービン×エンドスウィープも手堅い配合だ。エンドスウィープのいいところはMixed Marriageの母Persian Maidの血を持っていることであり、トニービンとMixed Marriageはニックスにあるというところが大きい。今のところリバティアイランド、スターズオンアースとドゥラメンテ産駒が連覇しているが、この2つはどちらもMixed Marriageの血を包容していた。エンドスウィープの場合はMixed Marriageではなく半妹のBook of Verseではあるが要点は押さえているし、エンドスウィープの父フォーティナイナーも割とハイペリオン的な面を伝えるストライド。ニックスになって然るべきだし、スイープトウショウを牝系に持つ馬で父がトニービン持ちというのはこの馬以外に2頭しかいないが、スイープセレリタスは新潟と東京で4勝を挙げOP馬に。もう1頭クリーンスイープは母の気難しさを存分に引き継いで志半ばで気性難により引退という記憶に残る馬だったが、この馬も3勝を挙げまともならOPも見えてくるというところだった。このようにスイープトウショウにトニービンはニックスと言えるはずで、血統面は十分なバックボーンがある。この馬も母の気難しさを抱えて乗りやすくはないが、それだけに前走で思いっきり控えて溜める競馬をし勝ち切ったのはここに向けての大きな布石。ペースが流れて上手くハマったところもあるのは確かだが、逆に言えばハマればあれだけ走れるのかと驚いたくらいだ。自分としても元々能力は評価していた馬でもあるが、完成は先かなと思っていたのでそういう意味でも驚いたし、あの脚はハーツクライではなく母方のダンシングブレーヴが強く出ているのだろう。まだ緩いのでここもスタートは決まらないだろうが、だからこそ後ろで溜める競馬をするはずで、ローテ的にお釣りがどうかだが、中距離馬の斬れなら上位に食い込むチャンスはあるはず。楽しみにしたい。

 

 

◎スウィープフィート

○ステレンボッシュ

▲クイーンズウォーク

☆セキトバイースト

△アスコリピチェーノ ライトバック チェルヴィニア

 

穴で買うならセキトバイースト。逃げる事よりも揉まれず気分よく運ぶことが最重要課題の馬で、この枠なら淡々と逃げた方がいいだろう。ここも揉まれず運べればパフォーマンス出来るはず。ライトバックはハマるとダルシャーン的によく斬れるが、前向きさが強い面があり、そこを坂井瑠星騎手がどうやって我慢させるかがポイント。