中山牝馬S 予想 | NAKAMEの中央競馬重賞予想

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データと血統を中心になるべく穴っぽい馬を狙うスタイルです

土曜の中山競馬場は晴れの予報だが、金曜時点で馬場は不良。風が少し強いようだし晴れるのである程度乾いてはくるだろうが、緩さは残る馬場になってくるのではないか。馬場を見ても内から傷んできているし速い時計の出る馬場にはなってこないだろう。今年のメンバーを見てみると、逃げられる馬はいるが逃げたい馬はいない感じで、行く馬がいなければグランスラムアスクがハナか。中山芝1800は1角までが短いので序盤の入りは比較的ゆったりとしていて、最初からハイペースという展開はあまりない。そこからスローのまま3Fだけのレースになるのか、それとも5Fからのロンスパ気味な展開になるのかというところだが、先行勢自体はそこそこいるので勝ちに行くだろうし、スローのままという事はなさそう。そこに馬場を加味して考えるとしぶとさや道悪をこなすパワーというところが求められそうで、決め手だけの競馬にはならないか。ロンスパ戦になりがちな最近はトニービン持ちの好走が目立ってきているが、道悪だった20年、21年で言うとランブリングアレーとエスポワールがロベルト+サドラーでリュヌルージュがサドラー持ち。フェアリーポルカとロザムールがキングマンボ持ちという事で、ザックリ言えばロベルトとヌレサドが上位に入っていた。要はパワーに優れた血を重視したい。1番人気になりそうなフィアスプライドはキングマンボ持ちで基本的には時計は掛かった方がベターで東京よりは中山で、というタイプ。ただ過去の好走例を見てみると連続性のない開催前半という傾向があって、比較的馬場のいい中で時計が掛かる、という条件が重なることも多かった。今開催の中山はご存じの通りインターバルが1カ月で終日良馬場という日がなく、馬場の傷みが進んでいる。足元的に緩んだ馬場は良くないように見えるしターコイズSは諸々ハマった面もあった。56㌔でこの条件はどうか。馬場への適性という意味ではククナもちょっと微妙で評価は下げたいところ。

 

 

ロベルト、ヌレサドは持っていないが本命にはコスタボニータを推したい。父はイスラボニータで母父がケンドール。トニービンは持たないがコジーンとケンドールがグレイソヴリンの血を持っていて母方にはアイリッシュリヴァーと重厚なフランスの血を持っている。重厚すぎてフランス血脈としては斬れ味は並だがジワっとしぶとい脚を使えるタイプで、ある程度流れてくれた方が良さを出せるし父イスラボニータはIn Realityのクロスを持ってパワー的な面を増強している。本質的には広いコースの方が合っている印象ではあるものの、中山でも結果を出しているし道中から流れてくれるペースなら内回り向きの機動力の差は大きな問題ではない。坂のあるコースの平均的な流れからしぶとく立ち回る競馬ならしっかりパフォーマンスしてくれるだろう。前走にしても5Fが57秒台というかなり速い流れをある程度の位置で受けて踏ん張った3着で評価できるもの。ハードなレースだっただけに今回はちょっと追い切り軽めなのが引っかかるが、ラストはしっかりとギアを上げて追い切れているし大きく出来を落としたところはなさそうだ。イスラボニータは6歳の引退レースでレコード勝ちしたようにコジーン譲りの成長力が持ち味だった馬で、産駒でもそういった面は引き継がれるだろうと見ている。実際トゥードジボンやイスラアネーロなど古馬になってからOP、重賞で好走する馬も出始めていて、この馬も昨年からこのクラスでも目途を立て始めた。5歳の今年はもっと成長してくると思っているし、この馬場とメンバー、ペースであれば前走くらいは走ってくれてもおかしくないだろう。

 

 

◎コスタボニータ

○クリノプレミアム

▲フィールシンパシー

☆シンリョクカ

△コンクシェル ヒップホップソウル ラヴェル

 

クリノプレミアムは小回り内回りがベストのマイラーで、このレースの勝ち馬でもあるから適性を疑う余地はない。馬場は合うと思うし前走の負け方はちょっと気になるが巻き返すには適した舞台だろう。フィールシンパシーは同型がどうかも馬場の上手さでは上位に入る。スタートを決めて好位を取りに行きたい。ヒップホップソウルは気性的に1800はどうかだか血統的には中距離馬なので走りやすい距離はこちらだろう。馬場はこなすと思うのであとは折り合いと力関係。