サウジカップ 予想 | NAKAMEの中央競馬重賞予想

NAKAMEの中央競馬重賞予想

主に重賞を中心にNAKAMEさんが予想します
データと血統を中心になるべく穴っぽい馬を狙うスタイルです

サウジカップが行われるキングアブドゥルアジーズ競馬場は左回りで芝コースの外側にダートコースがあり勾配もほぼ平坦という事で、非常にアメリカの競馬場にありそうなレイアウトになっている。ただ1周2000M、直線が約400Mと日本の中山などと比べると全体的に大きめのサイズで、北米を模倣した競馬場ではあるが小回り周回ではなくどちらかといえばベルモントパークのようなイメージか。サウジカップが行われるダ1800は引き込み線からのスタートで3角まで900M程あり、先手争いがしやすい。日本勢で行くとしたらクラウンプライドかレモンポップか、というところだろうが、アメリカ勢の大多数は逃げ先行タイプで前が欲しいタイプ。ある程度ペースは流れると見たい。サウジカップのこれまでの好走馬を見てみると、例えば2年連続で2着だったCountry Grammerは父がタピットの血を引いていて、22年3着Midnight Bourbonはシアトルスルーの4×4、21年1着ミシュリフはリヴァーマンの4×6といった具合で、ストライドに振れるような、緩慢といっても差し支えない配合になっていた馬が良く走っていた。ワンターンの大箱だから差しやすい上にペースも流れてくれること、更に砂質が普通の砂ではなくキックバックの影響が少ないという声もある。狙うならシアトルスルーであったりサドラーのクロスであったりという大箱向きのストライドに出る配合だろう。それでいて差せる馬ならなおいい。BCクラシック勝ち馬ホワイトアバリオはタピットの血を持つが、前走であったりホイットニーSのレースぶりなんかを見るとモアザンヘイローやハーランズホリデーの機動力の印象も強いタイプで、1800は問題ないがワンターンでストライドを伸ばして差すようなタイプには見えない。日本の馬ではレモンポップも立ち回り、レースセンスや高速巡行で強いタイプだから馬場は問題なくても流れたワンターンだと持ち味発揮とは?

 

 

本命はセニョールバスカドール。父がA.P.Indyの血を持つマインシャフトで、この馬全体の配合としてはちょっと古めかしい感じにはなっている。母がブラッシンググルームの3×4でアリシーバなどスタミナと成長力に優れた血統になっていて底力も十分だし、アメリカの競馬場の中では比較的直線が長いアケダクト競馬場やチャーチルダウンズ競馬場で連対しているように広いコースへの適性も既に証明済み。今回の出走馬の中でハッキリとした差してくるタイプで展開の恩恵も大きそうだし、ここはチャンスの大きい舞台といえるのではないか。前走は上手いこと差してきたが、シガーマイルハンデの走りを見るとやはり大箱ベターかなと思うし、距離も1800が合っている感。枠は内になったが後ろからの馬なので特に問題はないはずで、昨年夏から休みなく使っているだけに上積みはないだろうがコース適性や展開ならこの馬から入る手はあっていいはずだ。

 

 

◎セニョールバスカドール

○ホワイトアバリオ

▲デルマソトガケ

☆サウジクラウン

△レモンポップ ナショナルトレジャー

 

日本勢ではデルマソトガケを最上位に取りたい。輸送で噛まれるアクシデントはあったがサウジダービー3着でこのコースの経験がありケンタッキーダービー6着、BCクラシック2着と北米的競馬への耐性があるのは強み。脚が無くなったか?という脚色からノッソノッソと差してくる様はトニービンの影響もありそうで、ここも速いペースは問題なく良さを出せるだろう。穴はアンブライドルドとA.P.Indyのクロスを持つサウジクラウン。ウシュバテソーロは実績だけなら最上位クラスだが1800は忙しいと思うしワンターンは合っているが脚が溜まり切るかどうか。