ダイヤモンドS 予想 | NAKAMEの中央競馬重賞予想

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データと血統を中心になるべく穴っぽい馬を狙うスタイルです

土曜の東京競馬場は晴れるようで馬場が悪化することはなさそうだ。最終週を迎えたが極端に時計が掛かるコンディションになる事はなく、先週の時点でも速い時計が出る状況だった。雨が降らないであろう土曜も時計は速くなるだろう。今年は10頭と小頭数で逃げそうな馬もワープスピードかグランスラムアスクぐらい。グランスラムアスクの鞍上がキング騎手である事や積極的に行きたいという趣旨のコメントを残しているのがワープスピード陣営なので、逃げるのはワープスピードだろうか。だとしても菅原騎手の逃げなら速くはならないはずで、昨年のような持続戦にはならないはず。3400という距離であっても上がりの速さであるとか道中抜いて走れるメンタル面というのが求められそうだ。血統的な所では昨年がオルフェーヴル産駒のワンツーで、21年、20年もオルフェーヴル産駒が上位に食い込んでおり、20年1着16番人気ミライヘノツバサはオルフェーヴルの全兄であるドリームジャーニー産駒だった。このように最近はステイゴールド→オルフェーヴルというラインが良く走っているが、昨年は1800~2000M区間のラップが12秒2で、そこからラスト1F以外は全て12秒5以下のラップで構成されており、21年は残り5Fが全て11秒台、20年はラスト1F以外13秒台のラップがなくほとんどの区間が12秒5以下だった。このようにオルフェーヴル産駒の好走時はペースが流れてスタミナが要求されている状況が多い。しかし今年は10頭立てで単騎逃げが濃厚というメンバー。ここに挙げた年のようなタフな流れるになるとは考えづらい。まずスローをゆったり走る事に於いては欧州血統がとても上手で、オルフェーヴル以外に強いのはヌレサドやトニービン。ただこれらもどちらかと言えば持続戦や踏ん張りあう展開になった方が信頼度は高いタイプで、ラストにみんなで速く走りましょうという事になるとそこまで長所は出せない。上がり最速が33秒台を記録した19年や17年の勝ち馬は共にトムフールのクロスを持っていたのが共通項で、俊敏な脚を使える血統の上位進出が目立つ。

 

本命はサリエラに打ちたい。父はディープインパクトで母がサロミナ。サラキアの全妹でサリオス、サフィラの半妹という関係性で、親戚にはシュネルマイスターなどもいる。これまで全レースで上がり3Fは3位以内で最速は5回とラストの脚は使えているが数字ほど斬れていないという印象があり、ディープから俊敏性は受け継いでいるけどもキレッキレという訳ではないというところがあると個人的には感じていた。ただ姉のサラキアがラストランの有馬記念で2着に入ったり叔母のサンタフェチーフが2400で勝った実績があったりと、牝系としては薄っすらと長距離適性を示すような成績がチラチラあり、この馬に関して言えばHighlight≒オリオールのニアリークロスを持つディープ産駒なので成長力とスタミナ面も受け継いでいる可能性は十分ある。前走も持続戦となったエリザベス女王杯で外から脚を使えていたし潜在的なスタミナは十分あるはず。そもそもこの牝系は馬群を割れない馬が多くて、これはオリオールの影響が強いのだが、そこを刺激する配合になるのであれば適性は長いところに出てもおかしくない。まあ流石に3400がベストとは言わないまでも、折り合い自体は難しくない馬だしルメール騎手が乗るのであればしっかり脚は溜まるはず。小頭数なのは歓迎だしこの距離であれば相対的に俊敏性で上回ることは出来るだろう。国枝厩舎は新坂路が完成してからそれを取り入れた調整をかなりやっているし時計もバンバン出す方になった。今回は長距離なのでコース中心だが3週ほど前に坂で53秒台を出していて、小柄ながらも出力は出来ているなと思えるし、当週の動きは正直特筆するレベルではないが成長はしていると思う。ここも低燃費な走りで上位を狙いたい。

 

 

◎サリエラ

○ワープスピード

▲テーオーロイヤル

△ハーツイストワール

 

ワープスピードはドレフォン産駒ではあるが母方強く出たステイヤー体質で距離は歓迎。母父がディープという事もあり中山よりも東京向きだと思うし、ここは展開も恵まれそう。グランスラムアスクの出方が厄介ではあるが形を作れれば上位は可能だろう。ハーツイストワールは前走を見る限りでは京都の下りよりは東京向き。展開はあまりハマらなそうだが速い脚で斬れる馬も多くなく、立ち回り一つか。