根岸S 予想 | NAKAMEの中央競馬重賞予想

NAKAMEの中央競馬重賞予想

主に重賞を中心にNAKAMEさんが予想します
データと血統を中心になるべく穴っぽい馬を狙うスタイルです

日曜の東京競馬場は雨は降らないようで、引き続き良馬場でレースが行われそうだ。土曜から始まった東京開催。この時期特有の事由として凍結防止剤の散布があり、今開催も頭から撒かれているようだが、極端に時計が掛かっているという印象はあまりないし脚質も東京らしく差しも届いている。良馬場であれば大体1分23秒程度がこのレースの走破タイムになってくるが、今の馬場であれば今年もその辺が目安になってくるだろう。高速決着にはならないと見たい。根岸Sと言えば差しと言っても過言ではないくらい、このレースでは差し勢の台頭が目に付く。昨年は2着3着馬が差し勢で、前残りであった22年も3着は差してきた馬。18年のように4角10番手以下だった馬たちで決着するズブズブの差しの決着になる事もあり、兎角溜めて弾けさせる乗り方が良くハマる。東京ダ1400は序盤の3Fが下りなのでそこで勢いが付きやすいという側面がある。入りの3Fが34秒台半ば程度でもここまで極端に差しで決まるのは、入りで思った以上に勢いづいてしまうというところがあるのだろう。今年は1枠2頭がハナっぱやいタイプで、そこにパライバトルマリン、シャマル、エクロジャイトがどう絡んでいくかというところがポイントになりそうだが、前が揃っただけに今年も差し勢にチャンスはありそうだ。血統的な所では過去10年で勝ちタイムが23秒を切った5回の内4回でストームキャット持ちが勝利しているが、23秒ぐらいになるとヌレイエフやデピュティミニスター、バックパサーなどパワーに優れた血が上位に入っている。これを書いている段階で1番人気のエンペラーワケアはストームキャットの3×3を持ってはいるが、力強く大きなストライドは母方のカーリンの影響も感じさせ、ストームキャット的な軽く柔いスピードを前面に出した感じはあまりない。距離やコースは合うだろうが差しに振れやすい条件だけに先行脚質で勝ち上がってきたのがどうか。ここよりも中京のプロキオンS(今年は小倉開催)がハマる印象だ。サンライズフレイムもストームキャット持ちでドライスタウトの弟。コース適性はあるだろう。ただ前走スタートで後手を踏んだようにまだ未完成な面が見受けられるし、アフリートの肌なので揉まれ弱く、このメンバーでキックバックを受けない位置で競馬をするとなるとなかなかタイトなレース運びを強いられる。果たしてそれでも差し切れる器なのか、自分にはまだわからない。

 

 

本命はタガノビューティーに打つことにした。父はヘニーヒューズでストームキャット持ち。母スペシャルディナーは産駒がドンドン勝ち上がる非常に優秀な繁殖で、上級クラスに進む馬も少なくない。母父がスペシャルウィークなのでインから捌く競馬は不得手で、東京の1400や1600でも変な所に入ってしまい捌けないという事が何度かあった。GⅠと直線コースでアクシデントがあった昨年のプロキオンSを除けば大体6枠~8枠では安定した結果を残しているし、今回6枠に収まったのは歓迎と言えるだろう。ヘニーの割に良馬場で結果を残せているのはウッドマンの影響も強いはずで、これがバックパサーの血を持っている。昨年の根岸Sでは抜群の手応えで上がってきたが新興勢力の4歳勢と芝路線から転じてきたギルデッドミラーに後塵を拝し、南部杯で2秒以上離された4着、武蔵野Sではドライスタウトに完敗と往時の能力ではなくなってきた感じが見え隠れしているが、それでもこの舞台がベストなのは確かだし昨年の上位3頭はいないわけだから威張っていい。追い切りの時計は平凡だが毎度こんな感じだし、前走はラスト1F13秒2も要しながら結果を出している。この馬なりに順調だろう。今年も勢いのある4歳勢を迎えるが、まだまだ壁として頑張ってもらいたい。

 

 

◎タガノビューティー

○アームズレイン

▲フルム

☆オマツリオトコ

△エンペラーワケア サンライズフレイム

 

アームズレインはコパノリッキー産駒らしく砂を浴びるとからっきしダメで、大外枠は大歓迎。距離が延びてどうかだが前走で溜める競馬を試して結果が出たし、母父が持つフォーティナイナーはこのレースとも相性が良い。ノーチャンスではないだろう。フルムは血統通りに充実一途で今が完成期。前走はちょっと完璧すぎてあれ以上はないだろうという内容ではあったが、調子に乗ったシニミニは手ごわい。