春なのに、あまり気分がのらない。





大震災、お世話になった方の他界。





やっとコンサートが終わりほっとしたのもつかの間。





12年以上飼ってきた実家の猫が、今際の時を迎えようとしている。





以前の日記で腎不全だと書いた猫。





点滴と母の懸命な介護でなんとかもっていたが、





もう一週間も何も食べなくなってしまった。





水しか飲まないので、痩せて弱る一方。





僕も四六時中実家にはいれないので、世話は殆ど母親。





母もなかなか疲れている。





受け入れなければいけない現実だけど、十年以上の歳月を共にした家族なだけに簡単に受け入れる事は難しい。





今は残されたわずかな時間をただ静かに、そして幸せに送れるよう世話をしてあげるだけだ。





自分が実家にいない時は、出来るだけ母を気遣ってあげようと思う。





懸命に介護をしてあげているだけに、母の精神的な負担は厳しいものがあるだろう。





そして今週末はまた帰って、少しでもその子の苦しみが和らぐよう撫でてあげよう。





春は出会いと別れの季節。





今年の春は、いつもより少しだけ悲しみと淋しさが多い季節になりそうだ。