今でも覚えているのですが、はじめてピアノの構造に興味を持ったのは5才の時でした。
親戚の家に行くと大人たちが喋っているあいだはいつも暇だったので、別の部屋にあったグランドピアノでひとり遊んでいました。
鍵盤を押しながら横から弦を覗いて、中の部品が動くのを眺めていました。
(この白いのが叩いて音が出てるんだ)
(なんでドレミファ...って順番に弾いてるのに飛び飛びで動くんだろう?)
(叩く瞬間に上のフワフワが離れて、鍵盤を離すと元に戻るんだ)
その時の映像と楽器の匂い(まだ新品から数年のピアノでした)と感動は今でも鮮明に思い出せます。
今思えばあれが調律師になるきっかけだったのかもしれません。
先日親戚の家でそのピアノをはじめてメンテナンスしました。
もう今ではたくさんのピアノでこの風景は見慣れていますが、5才のときの自分が見たそのもののピアノだと思うと感慨深いものがあります。
ピアノ調律・修理
つくしピアノ調律所