目が覚めるか醒めないかの意識の中で
言葉が湧いてくることがある。
眠れなくて困るのだけど、
寝不足で一日中頭がボーっとするのがわかってても後悔しないほど
鮮烈な言葉たちだ。
昼間には絶対に思いつかない言葉のチョイスができている。
自分自身とは思えないが確実に自分の引き出しにある言葉だという自覚はある。
普段意識するきすることのできない潜在意識を意識できるような感覚だ。
絶対に登れないタワーの先っぽに立っているような感覚に近い。
すぐにバランスを壊し地上に舞い戻ることになる。
その一瞬を書き留めるためにベッドから飛び起きることがある。
逃したら二度とその言葉には出会えないことを知ってるから。
代筆屋 中島泰成
私自身の人生を変えた処女作