小説と手紙もセールスレターもキャッチコピーも、共通するんどす。 | 『プロの代筆屋が暴露する心を動かす手紙やメールの書き方』「あなた」は「誰に」向けて「何を」書くべきか

『プロの代筆屋が暴露する心を動かす手紙やメールの書き方』「あなた」は「誰に」向けて「何を」書くべきか

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小説を書きながら、気付いたこと。


そうきたか。。。
やっと登場人物が自ら動きだした。
あとはストーリーを、
傷つけないよう掘り起こす作業を繰り返すだけ。
文章を書くって、クリエイティブな仕事だと思われがちだけど、じつはその対極にある。
ということに最近ようやく気づくことができた。


すでにあるものをできる限り完全な形で掘り起こす。
シャベルで、スコップで、刷毛を使い、丁寧に丁寧に。
そう、たとえば遺跡発掘調査と、どこか似ている。


プロットはできる限り立てない。(あくまで、僕は、ですよ)
緻密に計算されたプロットは
綺麗すぎて、完璧で、ともすれば嘘くさくなり、
おおよそ人の物語とは思えなくなってしまう。
さらさらとお茶づけのように流れて、何も残らない。
としたら、プロットを立てる意味はほとんどなくなる。


読み手の心に響くのは、
文章の上手い下手ではない。
(これ、ほんとに。)
プロットのない予測不可能な物語、
思い通りにならない、人生と同じように。


だから、ドキドキするし、
こころのどこかにひっかかる。


この心のどこかにひっかかるっていうのが実は最も重要です。
引っ掛からない物語は、どんなに文章が上手くても読んでいて退屈する。
読み終えて、何一つ残らない。


これは何も小説だけに限ったことではなく、
手紙やセールスレターやキャッチコピーといったあらゆる文章にも通じる。


何を書いていいのかわからない人のほとんどが、
一番重要な『相手の心のどこかにひっかかる』というここを外している。


すべての文章を覚えている人なんていない。
どんなに優れた物語であっても。
あの小説やあの映画が良かった
という感動は、じつは、ワンフレーズであることが多い。
というかほとんどそうだ。


「あなたがいない世界に生きる意味はない」
「生まれてからずっと探していたものをようやく見つけることができた」

心にひっかかる言葉は、その人の人生に一生まとわりつく。
良くも悪くも。


だいぶイメージ出来てきたと思う。
書くのはそれほど難しくないというイメージが。



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