大村智博士×中島克仁 対談 ③「大手製薬企業任せの薬事行政・システム」 | 中島 かつひとのブログ

中島 かつひとのブログ

健康な日本に再建

「他人任せ、大手製薬企業任せ」の薬事行政、薬事承認システム




【中島】

(薬剤の承認に関して)

日本は承認するかしないか2つしかなくて、現在のコロナワクチンで言えば特例承認、海外で研究成果でたものを日本に置き換えて承認する制度、条件付き承認、公知申請などがありますが全てが製薬企業が申請してスタートする仕組みになっていて、イベルメクチンに関しては40年前から使われている薬ということで特許も切れていて、製薬企業が残念ながら前向きな姿勢を示していない。

そういったことからなかなか承認制度に乗りえない、製薬企業頼みの我が国の状況は、今回のコロナのような緊急時、感染症の脅威になにか他人任せのような国の状況と思えるのですが。


【大村博士】

他人任せ、大手製薬企業任せなんですね。

まさにね。

イベルメクチンはメルク(世界的大手製薬企業)はストロメクトールという名前で製品化して売っていますけど、ジェネリックで色々な会社がこの薬を作っているんですね。

インドなんかにも何社かこの薬を作っていますし、ポルトガルとか独自で自分のところでシュミレーションして早くしているんですね。

だから、特許があればやっぱりメルクがダメだと言ったらダメになるんで、もう特許いくらメルクがダメだと言おうが政治的にいくらでもできる状況にあると私は思うんですけどね。

それはね、よく調べてみればみるほど、私はこの世の中がわかってきたんですよ。

それはあんまり言うと語弊があるかもしれないから言わないんだけど、その世の中を少しでも変えなければ駄目だなという感じはしますよね。


【中島】

やっぱり製薬業界の流れというか、製薬大手になればなるほど莫大な投資をして、それを回収する流れの中で、メルクが新薬開発に傾注(有益性:メリット)している以上、既存薬(イベルメクチン)に対して力を入れない、、むしろ余計なことするな、みたいな・・・


【大村博士】

私はねメルクにはお世話になっているからメルクの悪口はあんまり言いたくないんだけれど、もっとこう考えを広く持ってもらおうと、イベルメクチンというのは非常に特異な薬なんですよ。

アビガンという薬も良いんでしょうけど、非常に作用範囲が限られている。

だけどイベルメクチンはいろんなところに作用点がありますから、そういう他の薬と併用することでより効果をあげることもできるんですよ。

だからイベルメクチンが売れているから、こっちが売れないということはあり得ないと私は思っているんです。

それぞれの特色を活かして使っていけば本当に治療ができると私は思っているんだけど、何しろ、イベルメクチンはとにかく潰さないと、あんな安い薬を売られたんじゃ敵わないでは、これは考えが浅すぎる。

もっと広い意味で、本当に人々の健康を守るっていこうというならば、もっと広い意味で見てイベルメクチンはこういう作用があるんだ、じゃあ、こう使えばいいじゃないかと。

例えば、他の薬はここだね、じゃあこれはここで使おうとかいう使い方をしていけば共存できるんですよ。

それがね、なかなかわかってもらえないというか、ただ問題なのは、この間私はすごいレビューで十何ページに渡るニューヨーク・タイムスの筆頭記者がレビューを書いたんです。

あれはね、是非厚生労働省の皆さんも政治家の皆さんも読んでいただいたら、本当に問題点が浮かび上がってきますし、分かるだろうと思うんです。

さすがニューヨーク・タイムスの筆頭記者だな、しかも一番売れている記者。

この中でFDA(米国食品医薬品局)、これはアメリカの体制の筆頭的なものでしょ、このFDA75%は大手製薬企業のファンドで働いているんですよ。

国の機関が大手製薬企業のお金を貰ってきて、それで運用している。

だから、なかなかジェネリックなんかに興味を示さないのはわかります、だけどもうちょっと広い目でね、それとこの薬の特色をもっと知って頂ければね、そんなに排除するってことをしなくていいと思うんだけどね。


④につづく