あと二日！！
明後日飛行機に乗れば旅が終わる。
なんとなくふわふわした気持ちが心を覆う。
日本行きのチケットを取った時は「やっと旅が終わるんだ。」という安堵にも似た心持ちになったけど、こうやって残り二日というカウントダウンが始まるとなんていうか少し不安な気持ちも出てくる。
一年半続いた生活が変わる。
日本に帰れば街中でギターを弾くこともないし、次の街はどこに行こうかなと考える必要もない。
逆に言えばギター以外でお金を稼ぐ術を探さなきゃ行けないし、一つの街で地に足を付けて生活をしなくてはならない。
俺の場合は高槻だな。
当たり前の話だけど日本に帰れば現実が待っている。
３７歳、住所不定、無職。
し、、、し、、痺れますな。。（笑）
いや、、、日本に帰れば住所不定ではないか。
ただの３７歳、無職ってことだけか。
こ、、、、怖い、、（笑）
馴染めるのかしら？
私はちゃんと社会に適合できるのかしら？？
そう考えると年を取ってからの長期旅って本当にリスクがデカイよなー。
サラリーマンってがらではないけど、この歳でサラリーマンとして雇ってくれる会社なんてないよなー。
仕事かーー。。。
仕事ねーー。。。
ギター片手に好きな時間に好きな場所で好きな音を奏でる。
素敵過ぎた！！！（笑）
これで生きていけるんだもんな！（笑）
貧乏生活ではあったけどちゃんと週５くらいでストリートに立てば現地の人と同じか、それ以上の暮らしが出来るわけだもんな。
あぁ、満員電車。あぁ、給料。
あぁ、出世。あぁ、人間関係。
明後日から当たり前の世界に戻る。
旅立つ前は俺も当たり前のように朝から晩まで働いてたけど、今更戻れるのかしら？
どうもそんな直ぐに頭の切り替えが出来るとは思えないよなー。
まぁ身体もこんな状態だしゆっくり休めばいいよね。数ヶ月くらい（笑）
今日は雨が降っているってこともあって外に出る気にもなれなくて未来のこと、日本に帰ってからのことを考える。
ラーメン食べたいとか焼肉行きたいとか寿司を摘みたいとかそういった願望に対する思考ではなくて、もっと現実的な部分。
旅は社会からは評価されない。
もちろん経歴にもならない。
そりゃ周りからは１、２週間はちやほやされるだろうけど新年を迎えたら俺の旅も完全に過去のものになる。
突然の旅のリタイアってこともあって今後のことがあまりにも考えられていない。
もっとこう、日本が近づいてきてそれに伴って徐々に心の準備をしながら旅を終えるのであればもう少しスムーズに日本社会に馴染めるんだろうけど突然過ぎて何も分からない。
履歴書？？
（笑）
自分の事なのに笑けてくる（笑）
考えなきなきゃいけない事は無限にあるな。
やらなきゃいけない事も無限にある。
旅に出て得たものもたくさんあるけど失うものも途方もないくらいある。
長期旅をしている旅人達が現実に戻ってからの生活はあってないようなもの。
かと言ってバイトをするような年でもないし、だいたいそんな事を望んでいない。
何でも出来るんだろうけど今はその「何でも」っていう部分が余りにも曖昧すぎる。
宿のロビーで携帯を弄りながら日本への連絡を取る。
「明後日の飛行機で日本に帰るよー！！」
日本で待ってる家族、友達。そしてこの旅で出会った旅人達、お世話になった方々に連絡を入れる。
沢山の返信。
お疲れ様の文字。
また人生が動き出す。
こういった生き方をしてしまってる以上、手を抜いてしまったらたちまち人生が崩壊する。
社会は甘くないし人生も甘くない。
旅の経験をどう活かそう？
俺にしか分からない自己成長をどう活用していこう？？
社会から離れ過ぎた生活をしてきた俺にとって、日本社会は恐ろしいな（笑）
あぁ、、帰りたいけど帰りたくない。
帰りたくないけど帰りたい。
矛盾だらけ！（笑）
パブでギネスビールを一杯注文する。
明日は最後の一日。
もうロンドンに来ることもない。
街を歩きながら旅を振り返ろうと思う。
日本という国に帰ることで現実が一気に迫ってくる。
分かっていたし覚悟はしてたけど旅が終わるという事はそうゆうこと。
いつまでも自由気ままな生活をするわけにはいかなくなる。
ま、なんとかするしかないよな。
今後、何をしたいのかをもう少し考えてそれに向けて全力で取り掛かるしかないよな。
旅人。
世界を旅してきたのと同じように、人生も旅するかのように自由に生きて行ければと思う。
その時に一番したいことをして、それが終わればまた違う楽しみを探して。
社会の波が迫ってくる。
俺はどう乗りこなそうか。
どんな旅人も抱える旅の終わりを俺も過ごしてる。
未来を創らなきゃ。
わくわくする未来を歩かなきゃな。
何にしてもあと二日。
明後日の今頃は、もう空の上だ！！
〜生き方〜
人それぞれの生き方があって
みんながみんな模索する。
周りに影響されながらも
自分らしい生き方を導き出して
それに向かって歩いていく。
社会からはみ出すことも
社会に飲み込まれることも
それこそ人それぞれで、
どんな生き方をしても
人は結局いつかは死ぬ。
やっぱりどうせ死ぬなら夢だよな！
夢を追いかける人生が待っている。
それを創るのは、いつでも自分自身だ！
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