私が冷房のある・なしが都市と地方の格差としたためた9か月後、JR北海道は「安全と修繕に関する5カ年の計画」を発表した。

車両・軌道・土木・電気とその範囲は多岐に及び、車両では711系やキハ183系初期車、785系貫通編成の全面更新、ポストキハ40導入に向け試作車導入が2018年度末までに実施、2020年度以降はキハ183系後期車、キハ281系・キハ283系、キハ40、721系の老朽更新に着手とロードマップに示された。

ロードマップに基づき、785系貫通編成はスーパー白鳥から捻出された789系基本番台を札幌圏転用により更新、キハ261系を北斗(2020年まではスーパー北斗)に導入し、捻出したキハ183系後期車をオホーツク・大雪に転用、H100形試作車の製造が行われた。


貫通編成が淘汰された785系

キハ183系初期車歯2018年6月までに淘汰

キハ183等の置き換えのために増備されたキハ261系1000番台

青函特急から札幌圏に転用された789系基本番台

2023年に全廃されたキハ183系後期車

2022年秋に全廃されたキハ281系

一部車両は淘汰。残りはオホーツク・大雪で活躍するキハ283系

キハ283系も全廃の可能性があったが、石北線向けキハ261が手配できなかったことから、特急おおぞらから撤退後、石北線へ転用された。

急速に活躍範囲を狭めているキハ40

721系も老朽廃車が始まった。 

2020年に営業開始したH100形

H100形は冷房付きのローカル線向け普通列車車両で、現在は函館線小樽~長万部、室蘭線苫小牧~長万部・室蘭、宗谷線旭川~名寄、根室線新得~釧路、石北線、釧網線、富良野線全線と活躍範囲は急拡大し、車両数も100両に達しようとしている。
今や非冷房車が残るJR北海道の路線はキハ54、キハ40、キハ150-100で運行される区間だけになった。