札幌~函館間の特急北斗のうち、函館19時54分発の23号と札幌20時00分発の24号が廃止され、最終列車の発車時刻が前倒しされる。

来春から1日10往復と臨時1往復体制に削減される特急北斗

 

最終列車の時間前倒しによる保線時間確保や北斗1往復削減により札幌~函館を2往復するスジ(日車キロ約1274km、これは北斗星の札幌~上野までの距離以上で、東海道・山陽・九州新幹線を乗り継いでも出水駅までの距離に匹敵する)がなくなることによって、車両への負荷軽減や夜間における検修時間確保など、安全や修繕に時間を費やせるようになるメリットがある。ちなみに札幌~函館2往復運用は平成6年のキハ281系デビュー以来続いていた。

また、北斗23号は今年春のダイヤ改正で南千歳駅通過・千歳駅停車という体制に変えて千歳駅発の最終列車に間に合うよう配慮されていたが、これも一年限りとなりそう。

保線時間確保のための特急列車最終便の時間前倒しは、将来的にサロベツ3号やおおぞらでも実施されるのか?

 

特急の最終便の発車時刻前倒しにより、これまで出張先でできた「出張後の楽しみ」の時間が奪われることにもなる。函館方面から札幌への出張を例に出せば、仕事や会議を17時で終えた後、札幌駅前や新札幌界隈で軽く一杯飲んだり、サッポロファクトリーウィークデーライブ(現在は休止中)を見て、出演者の物販・交流をしてから20時00分発の北斗24号で帰宅…ということができなくなる。

 

サッポロファクトリーウィークデーライブの模様(2017年5月撮影)