1986年製のキハ183系普通車(N183)ではコストダウンのため、新鮮外気取入装置が省略された。ゆえに開閉式の換気口が設けられている。このため喫煙車時代は換気口を閉めると紫煙で煙たい、開けると冷気が客室を襲う、という問題があり、1988年以降のキハ183系(NN183)では換気口を廃止し、新鮮外気取入装置を1台だけ復活のうえ装備されている。これ以外にも男性用小便所を設置に伴う水タンクを屋根上に取り付けているため、新鮮外気取入装置や水タンクの有無、客室内仕切り戸のガラスの大きさで1986年車か、民営化後の車両かの見分けが容易につくようになった。

CIMG1653.JPG
N183の中間車

CIMG1660.JPG
NN183の中間車の出入台側。

CIMG1661.JPG
NN183の中間車の便洗面所側。

また、1988年7月以降の車両では仕切戸にプライバシーガラスを採用している。

sarobetsuyo183shanai.jpg
N183の仕切戸。ガラスのサイズが旧来の183と同一となっている。

CIMG1689.JPG
1988年2月製のNN183。仕切戸ガラスは大型化されたが、透明のガラスが使われている。

CIMG1690.JPG
1988年7月以降に製造されたNN183、プライバシーガラスを採用している。

なお、N183やNN183では客室内仕切戸をキハ283系タイプに交換している車両も存在する。