南郷7丁目駅には、何故か中線がある。

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南郷7丁目駅中線

この中線、重要な役割を担っている。故障車両をとりあえずここへ留置し、列車遅延拡大を最小限に食い止めること(この役割は三線式となっている東豊線元町駅や福住駅引込線も同様)、並びに琴似より西方面への路線延長(構想では手稲方面の延長もあり得たが、現況では宮の沢止まりとなっている)時、南郷7丁目駅に中間駅的な役割を持たせ、南郷7丁目⇔手稲方面の列車運行を想定して設置された。
現在は南郷7丁目駅中線から始発列車を出すことにより、1982年の新さっぽろ延長時における、路線延長に伴う始発列車時間の遅れを回避している。
このほか、60列車という東豊線の西車両基地発東車両基地行電車が立ち寄ることもある。

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新さっぽろ駅で撮影した60列車

かつては22時台に新さっぽろ発南郷7丁目行電車があり、22時30分頃から翌朝6時15分まで中線に電車が留め置かれていたが、現在は終電後に回送されるようになったため、平常時には『新さっぽろ→南郷7丁目』電車は運行されなくなった。
また、中線であってもきちんと『線路内立入禁止』ステッカーもある。

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乗車位置と『線路内立入禁止』ステッカー

余談だが、札幌市営地下鉄のホーム柵第一号は南郷7丁目駅中線に設置され、職員研修等に供されたのち、本格設置された。

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中線ホーム柵設置間もない頃の南郷7丁目駅