かつて、JRグループでは『オレンジカード』というプリペイドカードを発売していた。

Image025.jpg
オレンジカードの一例

オレンジカードが発売されたのは1985年3月25日、旧国鉄時代のこと。カード名の由来になったのは、185系電車を用いて運行されていた新幹線リレー号にある。新幹線リレー号とは、東北新幹線が大宮~盛岡間で暫定開業した1982年6月23日から、上野駅まで開業した1985年3月14日(列車の運行は13日)まで運行された列車である。この列車に乗務していた客室乗務員を『オレンジガール』と称していたところにルーツがあるそうだ。
新幹線リレー号は新幹線の上野開業と同時に廃止されてしまったが、オレンジの愛称がカードに受け継がれたのはいいことだったと私は思う。
ちなみにJR東日本の新幹線が東京駅乗り入れを果たしたのは、民営化後の1991年6月20日。民営化後にずれ込んだことが結果として、東北⇔東海道新幹線間の相互乗り入れを不可能にしてしまった感もなくはない。
オレンジカードもICカード乗車券等の普及等で売上が低迷。2013年3月をもって発売停止されてしまった。
使用に関しては、まだ可能だ。これはICカードが使用できない地域があることを鑑みての配慮かと思われる。