明日でデビュー25周年を迎えるものがある。それはキハ183系500番台である。
キハ183系500番台は1979~1983年にかけて製造されたキハ183系(基本番台車)の改良版で、前面眺望やハイデッカーグリーン車などがセールスポイントとなっていて、普通車は民営化後の1990年まで製造された。

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先頭車の展望席 ここに座るためには指定券を購入する際、サロベツでは1号車12番AまたはB席を、北斗では1号車17番AまたはBを『逆指名』すればよい

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また、従来の国鉄色を一新するような白、オレンジ、赤をベースとしたカラーリングも注目の的となった。しかし、HET色やとかち色(現在は消滅)に塗り替えられてしまったのは残念なところだ。デビュー25周年を機に、サロベツ向け車両でこの塗装を復元してもらいたかった、と私は思う。

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今はなきとかち色。

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現在のHET色

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もう一つのセールスポイント、ハイデッカーグリーン車
こちらは8両が製造され、現在は北斗で5両が活躍していて、グレードアップされることも決まっている。

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従来、国鉄色だった基本番台車も500番台に準じた塗装に塗り替えられた。スラント型先頭車は国鉄色を踏襲した塗装を身にまとっていた。

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斬新だったのはハイデッカーグリーン車や前面眺望、カラーリングだけではなかった。内装も明るいものとなり、壁は白地、自動ドアは黄色または水色とアクセントを添えるものとなったほか、シートモケットは東京メトロ01系のデビュー当時のようなデザインであった。

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私の修学旅行の時の写真のうち、モケットが写り込んでる場所を無理矢理トリミングしたものですのでわかりづらいかと思います。

同時に四国ではキハ185系がデビューした。こちらはすぐに後進の2000系などに追われる形で九州への『売却』や普通列車格下げと、波乱の車生を歩んでいる。これに対しキハ183系500番台は北斗やサロベツに重用されているほか、とかち廃止後の余剰車は波動用として活躍している。
なおキハ185系は全車健在、キハ183系はハイデッカーグリーン車3両が余剰廃車、キハ183系500番台先頭車1両が事故によりそれぞれ廃車になっている。