少し先の話になるが、11月1日で開業25周年を迎えるものがある。それは道内の市内中心部近郊に新設された国鉄(JR)駅である。
この新設の背景には、国鉄分割民営化後に地方都市においても『都市間輸送』だけでなく、『都市圏輸送(近郊輸送)』にも取り組むための足がかりというのがあった。
また、当時余命5ヶ月だった国鉄が最後に残した置き土産とも言える。
この時に開業したのは函館線稲穂、稲積公園、発寒、発寒中央、高砂、千歳線平和、札沼線(学園都市線)新川、太平、あいの里教育大、江差線東久根別、宗谷線南永山、根室線柏林台、大成、石北線愛し野、西北見の計15駅である。
このうち稲積公園、発寒、発寒中央、あいの里教育大は直営またはキヨスク委託という形での有人駅として開業あったが、他は無人駅であった。
無人駅が主体だったため特に札幌圏では防犯、安全面から有人化の要望が高いものの、有人化されたのは新川、平和、高砂の3駅にすぎない。
特に高砂、平和は列車が高速で通過することから人身事故が頻発するなどの課題があった。

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86年11月新設15駅の一つ、高砂駅 01年春に有人化された

その一方でこの改正では胆振線と富内線が廃止されている。