札幌市交通局のCIカラーのデザイン案特集だが、今回は地下鉄のデザイン案について取り上げる。
新デザイン案のアンケートは1993年8月に行われたが、これは翌94年秋に控えていた東豊線福住延長に伴う増備車を見据えてのものであった。
地下鉄ではラインカラー(南北線:グリーン、東西線:オレンジ、東豊線:スカイブルー)をベースにした3つのカラーリングが提案された。

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A案

A案はラインカラーをベースに、客用扉部分を濃い色で塗ったツートンカラーであった。

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B案

B案は市民アンケートで半数の支持を受けたカラーリングで、白をベースに非常扉および客用扉をそれぞれのラインカラーで塗装したもので、実際に採用されたパターンである。

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C案

C案は窓より上をそれぞれのラインカラーで、窓下を白く塗装したものであった。
1994年5月、東豊線新7000系がSTカラー第一号車として営業運転を開始した。
その後1995年10月に南北線5000系が、1998年8月には東西線8000系がSTカラーを採用のうえ、営業運転を開始した。
STカラー車もデビューから16年が経過しようとしているが、現在のところ天下を統一しているのは東西線だけである。
個人的見解だが、ホーム柵の設置ということを考えたら、C案もありかな?とも思う。
三回に渡ってお送りしてきたSTカラー特集だが、本特集は今回で最終回を迎える。ご精読ありがとうございました。