エスカレーターに乗っている時間の長さを知ることで、そのエスカレーターの長さやフロアの高低差を知ることができる。
これはエスカレーターの斜度が30度(35度のものも存在する)であることから、三平方の定理を当てはめると1:2:√3
となること、大概のエスカレーターの速度が分速30メートルであることから、計算が成立するのだ。
エスカレーターに三平方の定理を当てはめると高低差は1、長さは2に該当する。
ただ、乗り降りのアプローチ部分があるため、厳密な長さ・高低差を求めるという訳にはいかないが、おおよその数値は求められる。

長さの計算は「はじきの法則」を使う。
つまり、分速×所用時間=長さ
となる
次に三平方の定理により、長さの半分が高低差となるので、
長さ÷2=高低差
となる。
説明は長くなったが、乗ってから降りるまでに30秒かかったとすれば、そのエスカレーターの長さは15メートル、高低差は7.5メートルとなる。
実験の時、してはいけないのが、エスカレーターの上を歩くことだ。これでは正確な長さや高低差を計算できなくなる。周囲の安全に配慮し、一度実験あれ。