ファクトリー線専属車だった札幌22か1900番台の車両(93年式日デU-RM210GAN改)に世代交代の波が押し寄せつつある。
既に1919~1922は運用離脱との噂があり、後継に札幌200か1200番台エルガミオが参入しつつある。
エルガミオは後継車として最も適任であろう。
もし運用離脱後にすぐ廃車となれば、初代ファクトリー線車両は16年でその生涯を終える事になる。
そもそもこの車は、サッポロファクトリーが開業し、旧札幌市営バスのファクトリー線が運行を開始した93年春に製造され、観光仕様のフロントマスク、ファクトリーのロゴをあしらった塗装、座席モケットもファクトリーのロゴに使われている7色をあしらったものを採用するなど、斬新なデザインで私も注目したものだ。
モケットは2001年頃に通常の柄に張替えられ、外装も何度か変更されるなど、ファクトリーとともに歩んできたようにも思う。
AT車、後折扉の入口など、運転者、乗客、整備士からは『異端車』と嫌われる要素はあったと思われる。
一番のハンデは『固定窓』にあったと思う。老朽化に伴い空調能力が低下し、夏場はかなり暑くなることもしばしばだった。
かといってJR京浜東北線の209系電車のように開閉式窓に改造するとしても、車体の強度やコストの問題がからんで来るだろう。
残った3両も後継車両の手配がつき次第、廃車になることが予想される。
私も初代ファクトリー線車両には、ファクトリーやアリオへ行く時に幾度となくお世話になった。
繰り返された路線変更、旧札幌市営→中央バスへの継承と波乱の生涯送った同車に『ご苦労様…』と労いの言葉をかけたい。
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