74の日なので。 | ★★片想い10年ロック★★

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ハッピー片想いは片想いをたしなむための作法です。

 

フィクションです。

 

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自分のことを

大切にするって

 

どうするのことなのか

ずっとわからなかった。

 

「もっと自分を大切に

 したほうがいい」と

 

言われることは

何度もあった。

 

具体的にそれは

どうすることなのか

 

わからないまま

大人になった。

 

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はじめて自分のことを

大切にしてくれる人に

出会ったとき同時に

 

それまで自分がどれほど

大切に扱われては

いなかったかを知る。

 

そんなことに

ショックを受けている

場合ではない。

 

過去に自分が誰に

どんな風に扱われたか

 

そんなことはもう

無視しちゃっていい。

 

どんなに無視を

したところで

トラウマや記憶は

 

勝手についてきて

勝手に突然に暴れる。

 

それを自分で

コントロールなんて

 

しようとしないほうが

健康でいられる。

 

そんなことを

心配している場合じゃない。

 

自分が大切に扱われる

存在であることを

維持したいのであれば

 

自分を大切に丁寧に

扱ってくれた人を

 

「最後」に

し続けるしかない。

 

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よくオセロに例えて

端と端が白ならば

 

真ん中にどんなに

黒が続いたとしても

 

すべて白にひっくり返る

なんてことをさ

簡単に言う人がいる。

 

それは自分を大切に

するということが

一体どういうことなのか

 

わからない側にいる

人間にとっては

無理な話なので

 

そんなことを簡単に

口にしてくる人のことは

無視しちゃっていい。

 

最初に自分で

「自分を大切にする」を

 

端にセッティングしなければ

真ん中がひっくり返らないなんて

 

そんなシステムを使おうとすれば

メンタルがもたないぜ。

 

だから最後だけ

最後の最後だけ

 

自分が大切にされたなら

もうそれでよし。

 

これまでのどんな

辛い記憶もトラウマも

 

どうしようもないから

どうしようともしない。

 

自分のことを

大切に丁寧に

人として向き合って

 

慈しんでくれた人を

最後にし続ければよし。

 

それはその人に

依存するとか

しがみつくとか

 

そういうことではなく

そういう人に

出会えたときに

 

慣れていなくて

戸惑うのだけれど

 

だからって意地を張って

逃げたり試したりして

台無しにしないために

 

そのときの勇気だけは

自分で覚悟しないとねって

そういう話。

 

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かつてそれができず

後悔しても挽回できず

 

ある日ふと気がついて

のたうち回ったことが

あったので。

 

できれば誰にも

そんな思いは

して欲しくないので。

 

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フィクションです。