フィクションです。
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早く寝ようと
心に決めていたのに
朝が来てしまう。
すでに明るい。
照明がいらなくなる。
ゼロ睡眠が決定する。
バタバタと朝のルーティン
こなしているときに
母が話しかけてくる。
「近くにJAF来てたね。
どこの車かなー。
すぐにいなくなったね
なにしてたんだろうね」
「そうだね」
それ以外に言葉が出ない。
本当に興味がない。
忙しいときにずっと
そういう話題で止められる。
ちゃんと対応しないと
「無視された」と激高する。
だからその都度ちゃんと
返事をすることがいちばん
自分のためにもなる。
ただ本当になんと
答えたらいいのか
わからないことも多い。
ご近所の話。
知らない人の話。
自分の想像から
断定した話。
答えがわらかなくても
なんとか絞り出して
対応し続ける。
くらくらする。
眠れないまま
十分な食事も
とらないまま
はじまった一日が
なかなか終わらない。
はじまった人生は
なかなかどうして。
ずっと続いていく。