おこんばんは。
なほ☆"です。
フィクションです。
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一緒にいるときに
なかなか会話が
弾まなくて。
大好きな人の
笑顔が見られなくて。
自分ばかりが
嬉しくて楽しくて
はしゃいでしまって
空回りしているような
気持ちになっていた。
相手にとって
この時間がもしも
「もったいない時間」に
なっていたらどうしよう。
そんな不安が
何度も頭をよぎって
心から楽しめなく
なりそうな日もあった。
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待ち合わせに10分
遅れてしまった日。
失敗したーと
思って過ごした日。
デートのあと
帰宅してから
好きな人からの
メールに気が付く。
遅れたことで
慌てていて
気が付かなかった。
待ち合わせ場所に
向かいながら
小走りで電話を
してしまっていた。
ちょうど待ち合わせの
時間に来ていたメール。
「ヒント」と
書かれたメールに
添付されていた画像。
自分がいる場所から
見える景色の画像。
その写真を見て
急にぼろぼろと
涙が出て来た。
ぼとぼとこぼれる涙
止まらなくなった。
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待たせてしまった
あの10分の時間
「もったいない時間」に
しないでいてくれた。
「ヒント」なんてこと
言うような人でもない。
そんな人がわざわざ
写真を撮って
メールしてくれていた。
慌てながら申し訳ない
顔をして走ってくる
私への優しいヒント。
そして慌てることで
そんな優しさに
気が付く余裕も
なくなっていた自分。
情けなくて
嬉しくて
申し訳なくて
でも嬉しくて。
なんでもない場所の
なんでもない景色の
写真を見ながらしばらく
携帯を握ったまま
座り込んで泣いた。
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相手の優しさに
気が付けなくなる。
きっとそれが
いちばん
「もったいない」に
なってしまう。
相手にとっての
もったいないを
考えるあまりに
自分こそが相手の
好意からの行為を
「もったいない」に
してしまっては
本末転倒。
大切な人からの
大好きな人からの
「好意からの行為」
ちゃんと受け取る
ことができる自分で
いることも大事な
「相手のことを
考えること」に
つながるのかも
しれないことを
考えるための
ヒントでもあった。
のかな。
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フィクションです。
すべてはヒント、ハッピー片想い。
せっかくの言葉で行為だから
逃したくない見逃したくない。
片想いの達人、なほ☆"でした。