学校での勉学だけではなく、合気道の稽古においても学習曲線というものがあると思います。
学習曲線は、階段状の曲線です。
学習曲線は、通常の階段とは違い、一つの段の長さが長く、何歩か歩んで、ポンと次の段に上がります。
稽古していて、上達が右肩上がりで、うなぎのぼりに進んでいけばいいのですが、なかなかそんなに早く上達しないものです。
同じことを繰り返し、繰り返し、稽古していて、「果たして、
自分は進歩しているのだろうか。」と思えることがあると思います。
しかし、
同じことを何度も何度も繰り返し続けていると、あるとき、ポンとひとつ上の階段にあがることがあります。
これが
、学習曲線だと思います。
このポンとひとつ上の段にあがるには、何かのきっかけであると思います。
そのきっかけの一つに、コツをつかむ、ということがあると思います。
コツ=骨であり、何度も、何度も同じことを繰り返し、骨にきざむ、身体に覚え込ませることが、コツをつかむということではと思います。
いくら頭で考えても、コツはつかめないと思います。
仮に、頭で考え、理解できても、それが自分の身体で表現できなければ、コツをつかんだことにはならないと思います。
言葉では、人によって表現が違いますので、言葉で説明されて分かっても、できなければ意味がないと思います。
そういう意味では、稽古では、言葉はあまり意味がないといえるかもしれません。
目で見て、身体で感じて、それを何度も何度も繰り返し、行うことが大事であると思います。
稽古は嘘をつかない、という言葉があります。
日頃の稽古をこつこつと続けていくこと、これがコツを掴むのに一番早い道かもしれません。