暑さ寒さも彼岸までとは、昔の人は言いましたが、彼岸を過ぎた頃から、本格的な秋の気候となってきました。
昔の人が言ったことや、格言、箴言などは、その人が、晩年になり、自分の来し方を振り返った時に、話した言葉ではないかと思います。
俳優の津川雅彦氏が、どこかの新聞に、「どうも人は60歳を越えるようになると、(自分の)人生訓をしゃべりたくなるようで、自分も、しゃべりだしているようだ。」ということを書いていました。

 昨日、筆者の退職式がありました。同じく定年退職を迎えられる方と一緒に、社長から、ねぎらいの言葉と記念品を頂戴しました。
会社での定年年齢に達してたので定年を迎える日が来ることはわかっていましたが、その後も、引き続き、同じ職場で同じ仕事をすることになっていたので、特に何も変わることはないと思ってました。しかし、退職式があったことで、やはり、定年退職を迎えるということは、これは一つの大きな節目であると感じました。大学を卒業して、三十有余年、いろいろな仕事を経験し、大きな節目を迎えたのだと思います。
 以前に、従兄が、会社を定年退職した後、「あとはお迎えを待つだけだ。」ということを言っていたことを思い出しました。
人は生まれた時から、一歩一歩、終わりに向かって歩いています。定年退職を迎え、仕事を続けていくにしても、一歩づつ人生の終わりに向かって歩いていくのだと、実感として感じています。
まさに、一日一日、壱刻壱刻を大切にしていかなければと感じている次第です。