「楽しくなけりゃ合気じゃない。笑え!ワッハッハッハッハ!」佐々木将人師範の稽古は、いつもこの言葉で締めくくられていました。
 佐々木将人師範に、いろいろなことを教えていただきながら、サラリーマン生活でのゴールが見え始める頃になって、筆者自身も馬齢を重ねてきたからでしょうか、ようやく、一つ二つと、実感として分かるようになってきたように思います。佐々木先生の言葉は、その人生の経験に裏打ちされたものだけに、「なるほどなあ」と思う言葉があります。

 「嵐の中でも時がたつ」「心配するな、なんとかなる」「驚いたって間にあうかい」これらは、全て、佐々木先生から学んだ言葉です。
 楽しい休みだった日曜日も夕刻にもなると、月曜日からの仕事のことがちらつき始め億劫に感じる人も多いと思います。世に言う『サザエさん症候群』でしょうか。
 そんな時、「明日は、どんなことが起こるだろう。」と楽しみに迎えたいものです。とはいえ、なかなかそうは思えないものです。どうすれば、そんな考え方ができるのか、実践する方法を教えてもらいたいものだと思うかもしれません。佐々木先生ならどうおっしゃるでしょうか。「明日はいつまでたっても来ない。今しかない。今を考えろ。」とおっしゃるのではと思います。そう、今目の前にあるこの時を大事にし、楽しく、明るく過ごすこと、それが、明日につながるのかもしれません。