
出張先で、見事な藤棚に出会いました。そこにあった立て札には、樹齢百年を越す古木と書かれていました。代々引き継がれて、育て上げてこられたものだと感じいりました。歴史を感じさせるものがありました。樹だけでなく、人も育て上げていくのには時間がかかると感じた次第です。
さて、最近、思うことがあります。
合気道では、片手持ち、両手持ち、正面打ち等のスタイルに対し、それぞれに、一教、入り身投げ、四方投げ、小手返し等の技があります。どんな技を行うにおいても、大切にしなければならない共通のものがあるのではないかということです。
それは人によって、姿勢と間合いと言い、またあるいは、中心であると言ったり、不動心と言ったり、無碍自在と言ったり、自然な立ち居振る舞いと言ったり、聞く人によって表現が違うのですが、どうもそのすべてであり、その人が何を大事にして稽古しているのかによって異なってくるのかもしれません。
初段までは、いろいろなスタイルの技を覚えることが第一義であると思いますが、有段者になれば、自分の課題を設定し、稽古していくことが必要なのではと感じている昨今です。