先日、昇級審査を行いました。

 合気道には、試合がありません。試合がないのが合気道の特長です。
勝ち負けにこだわらない、争わないのが合気道の良さであるといえます。
 日頃の稽古の成果を表現できる場の一つが、審査の場であると思います。
よく、平常心で審査にのぞみ、いつもの稽古の力が審査の時に出せれば合格するといわれますが、なかなか、平常心で審査にのぞむのは難しいものです。
 審査のときに平常心でのぞめるようにしていくことが、また、稽古であるともいえます。
 審査の場は、自己表現がされる場でもあるともいえます。
受験される塾生の方の保護者の方や、ご家族の方は、ぜひ、お子さんやご主人、奥様が審査を受けられるのを見ていただきたいと思っています。
 日頃、子供の部、一般の部の塾生の方が、どういうことをしているのか、合気道とはどういうものなのか、少しでも、理解していただけるのではと思っています。

 審査の際、その時の審査を受けない塾生には、見稽古をしてるもらっています。
次に審査を受けるために、受験される方の審査を見るのも見稽古として大事だと思っています。
 また、審査を受けない人には、受けをお願いしています。
合気道は、トリ(投げ)だけが稽古ではありません。 受けも大切な稽古です。
自分が審査のときに、ウケをとってもらった先輩の恩を、後輩の方のために受けをとることで、返すという考えが大事と思っています。
 ウケが後輩を育てるのだと思います。